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学生、企業が集う新たな拠点 ひなたキャンパスが完成

      

▲写真は挨拶する米良会長、鮫島学長、完成式典の模様

 宮崎市錦本町の県営プール等を含む再開発事業の一環として、米良電機産業株式会社(宮崎市)が事業主体となり整備を進めていた「ひなたキャンパス」が完成し、3月21日に現地で完成式典を行った。同社の米良充典代表取締役会長をはじめ、多数の関係者や来賓が施設の完成を祝い、人財育成や地域の更なる発展に期待を込めた。

 施設は、国立大学法人宮崎大学などが講義等に利用するサテライトキャンパス・コワーキングスペース棟(S造2階建延べ3018㎡)、オフィスやワークスペースとして貸し出すオフィシャルセンター棟(S造平屋建延べ610㎡)で構成。地元企業と学生のマッチングの場を創出するとともに、隣接する県プール施設(パーソルアクアパーク宮崎)や民間施設と一体的に機能させ、マチナカの新たな賑わいを創出する。

 式典で米良会長は、▽賑わいとエネルギーを生み出す交流拠点▽学生と企業が繋がる機会の創出▽スポーツ愛好家や学生、企業が食を楽しむひなたメドレータウンへの誘導▽スポーツランドみやざきの推進と経済発展の要所―を目的とした施設の整備に際して、「多くの方々から大きな力とアイデアをいただいた」と感謝の意を示した。

 その上で、1週間を通じて多くの学生がひなたキャンパスを活用する予定であることを説明。「こういう場所が欲しかった、造って良かった、と思っていただけるよう、これからが本当のスタート」として、末永く愛される施設になるよう期待を込めた。

 一方、施設の管理・運営を行う株式会社わくわくセンターの藤井貴広代表取締役は、完成したひなたキャンパスについて、学生が学び、企業や社会人が働き、地域住民が集う場として広く活用できることを紹介。「世代や分野を超えて、新たな挑戦を支える『わくわくする拠点』となることを心から願っている」と述べた。

 来賓祝辞で宮崎県の河野俊嗣知事は、多くの学生が学び、企業と学生が刺激を与え合う施設の完成を祝い、「新しいことが始まる『わくわくの拠点』を共に築いていこう」と呼び掛けた。宮崎市の清山知憲市長は、市制100周年の節目に、県プールに続いて、若い世代に思い出として残るマチナカの新たな拠点が完成したことを歓迎した。

 宮崎大学の鮫島浩学長は、「どこに学長室があるんだろう」とジョークで場を和ませたのち、「新たな施設で県内の学生同士、または学生と企業・行政が交わることで、三方良しの環境が整い、マチナカの活性化にも繋がる」と指摘。「この地を有効に活用し、産学官連携で学生のメリットや地域貢献に取り組んでいく」と決意を表明した。

 式典ではこのほか、施設の設計及び施工を担当した▽株式会社エム・ティ・ピィ設計▽株式会社twha▽株式会社マスジュウ▽大和開発株式会社▽株式会社小田電業▽株式会社生目設備―の6社に感謝状を贈呈。謝辞を述べた大和開発の境一成代表取締役は、「ここから世界に羽ばたくビジネスリーダが輩出されることを願う」と述べた。