▲写真は見学会の模様
一般社団法人宮崎県建設業協会は1月23日、宮崎日大高校の学生を対象とした出前講座と現場見学会を開催した。総合進学科及び芸術学科の2年生約40人を対象に、講義を通じて建設業の役割や魅力を伝えたほか、稼働中の建設現場で現場の仕組みや工事の進め方などを学び、建設業に対する理解と見識を深めた。
宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や中長期的な担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者の入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内高校に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学のほか、就業体験(実施主体は各地区協会)に積極的に取り組んでいる。
当日は、協会理事の川浦幸治氏(龍南建設)らが同校を訪ね、建設業に関する出前講座を開講。土木と建築の違い、発注者・設計者・施工者で成り立つ建設ビジネスの仕組みを解説するとともに、建設現場のデジタル化が進んでいることなどを紹介した。
現場見学会は、延岡市で施工中の新宮崎県体育館建設主体工事(施工=清水・都北・内山特定建設工事共同企業体)と、同じく紺屋町地区災害復旧工事(施工=湯川建設株式会社)の2現場で開催。
このうち、紺屋町地区災害復旧工事の現場では、監理技術者の椎葉伸二氏が、コンクリートブロック工や根固工を行う当該工事の概要を説明した後、株式会社コマツレンタル宮崎の黒木栄治氏が、ICT建機について解説。マシンコントロールとマシンガイダンスの違いやメリットを紹介した。
現場で使用している機器の体験では、3次元点群測量を活用したICT施工の動画を視聴したほか、レーザー測量機器によるワンマン測量、ICT搭載のバックホウなどの建設機械への試乗を体験した。
参加した生徒は、「最新技術を使った工事をしていて建設業のイメージが変わった。危険、きつい、のイメージだったが、安全にも配慮して工事をしていて感心した」などと話した。湯川建設の湯川守人副社長は、「建設業を正しく学んでもらい、進路選択の際の参考にしてもらえたら」と話した。