▲写真は森塗装の園田会長、見学会の模様
株式会社緒方組(緒方英機代表取締役)は1月20日、同社が施工する宮崎市熊野の橋梁補修工事の現場で、地元大学生等を対象とした現場見学会を開催した。当日は、宮崎大学工学部工学科土木環境プログラムの助教授や生徒5人を招待し、橋梁補修工事の仕組みや工事の流れ、橋梁塗装工事に関する知識を学んだ。
緒方組は、建設業界に興味を持ってもらえるよう、定期的に現場見学会を開催している。今回は、同社が施工する中州跨道橋の現地事務所で工事概要や施工方法に関する座学を行い、橋梁塗装工事の現場などを案内した。
現場代理人を務める緒方英隆常務取締役は、現場監督の仕事内容や工事の概要、工事の進捗状況などを説明。足場の組み立てや、ひび割れ補修工法などについて解説した。続けて、森塗装株式会社の園田龍男会長が橋梁の塗装工事について説明を行い、災害発生時の調査報告内容や工法の選定、塗膜採取の手順などを解説した。
参加者はその後、橋梁内に設置された塗装用足場に移動し、株式会社くちきの吉田弘幸氏の案内で現場を見学。塗装工法や工業廃棄物の処理方法、作業内訳や施工概要について説明を受けた。最後に、株式会社くちきの朽木充嗣会長の指導のもと、参加者が鋼板の塗膜剥離体験を行い、見学会を終了した。
参加した学生は、自らが大学で研究している塗料について知識を深めたほか、現場で実際にどのように使用されるかを学ぶことで、今後の研究の糧になると話した。
緒方常務は、学生が様々な視点から建設業界に興味を持ってもらえるような取り組みを今後も続けていくとした上で、「見学会を通して建設業の魅力を発信することで、将来的な建設業界への入職者の増加に繋がればと考えている。今後も色々な活動を通じて、業界全体を盛り上げていきたい」と意気込みを述べた。