一般社団法人宮崎県建築士会とひむかヘリテージ機構は、今月から2024年度の講習会を開催する。全3回の講習会を通じて、地域に眠る身近な歴史的建造物を発見し、その保存・活用について協力・助言できる専門家(ヘリテージマネージャー)を養成する。
1月27日開催の第1回講習会は、「宮崎観光ホテルと岩切章太郎・村田政眞」がテーマ。宮崎全域の景観に寄与した二人の功績から、今後の宮崎の景観や建築環境を考える。東京理科大学理工学部の山名善之教授、南九州大学の関西剛康副学長が講師を務める。
2月開催(日程調整中)の第2回講習会は、「地域の文化を継承するために」がテーマ。都農町の国指定重要文化財・赤木家住宅の改修工事が完了したことを受けて、愛媛県大洲市での重要文化財大洲城を活かしたまちづくりを学び、都農町での展開を考える。講師は株式会社KITAの井上陽祐代表。
3月1日開催の第3回講習会は、「身近な近代住宅の変遷」がテーマ。住宅の近代化が進む中、和風と洋風が微妙に変化した「日本の近代住宅」を研究する神奈川大学建築学部の内田青藏特任教授、宮崎県文化財保護審議会委員の柴睦巳氏が講師を務める。
会場は、第1回講習会が宮崎観光ホテル、第2回講習会が赤木家住宅、第3回講習会が宮崎県婦人会館。時間はいずれも13時から17時まで。参加は無料で、定員は各40人。参加希望者は、受講申込書に必要事項を記入し、メールで申し込む。
詳細は宮崎県建築士会のホームページで確認できる。問い合わせ及び申し込み先は、ひむかヘリテージ機構(メールinfo.hho.2018@gmail.com)。
《講習会の開催案内》