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国道219号早期整備へ 西都市で総決起大会を開催

 宮崎県及び熊本県の国道219号沿線14市町村でつくる国道219号整備改良促進期成同盟会(会長=橋田和実西都市長)は、12月21日に西都市で初の「総決起大会」を開催した。大会には、沿線の地域住民や行政関係者ら約400人が参加。道路改良や交通安全施設等の早期整備などを求める決議を全会一致で採択した。

 国道219号は、熊本市を起点とし、湯前町や西米良村、西都市を経由して宮崎市に至る総延長207㎞の幹線道路。県内区間は約74㎞で、改良率は81%となっている。幅員狭小や線形不良箇所、道路防災点検における要対策箇所を解消し、安全・安心な交通の確保を図るため、県は各工区に分けて改良事業に取り組んでいる。

 総決起大会では、主催者挨拶で橋田会長が国道219号の重要性などを強調。来賓として招かれた松下新平参議院議員、長峯誠参議院議員、河野俊嗣宮崎県知事、濵砂守宮崎県議会議長が挨拶したのち、沿線住民の代表者が意見を発表した。

 大会決議では、国道219号が地域の経済活動を支える大動脈であり、沿線住民の生活や産業振興に不可欠な道路であることを踏まえ、古仏所工区や越野尾2工区、越野尾二之渡工区といった整備中区間の早期整備を図ること、瓢丹淵~越野尾の改良未着手区間に早期着手すること、熊本県内区間で交通安全施設等を早期整備することを要望。

 また、20年7月豪雨で被災した八代~人吉間について、国の権限代行により迅速な復旧を図ること、高速道路から市町村道に至る道路網の整備を着実に推進するため、必要な道路予算を確保し、整備の遅れている地方へ重点配分すること、国土強靱化実施中期計画を早期に策定し、必要な予算・財源を別枠で確保することを求めた。

 当日はこのほか、国土交通省道路局の山本巧局長が「道路行政を取り巻く最近の情勢」をテーマに基調講演を行った。