国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所は、都城志布志道路の都城IC~乙房IC間が2025年2月15日に開通すると発表した。今回の開通で、県内区間の整備は全て完了。残る鹿児島県内の志布志IC~志布志港区間も、24年度の供用を予定していることから、今年度内に都城市と志布志市が南北に一本の高規格道路で繋がる。
都城志布志道路は、都城市を起点に、曽於市を経由して、志布志市に至る延長44・3㎞の地域高規格道路。日本有数の畜産地である都城市と国際バルク戦略港湾である志布志港を南北に結び、物流効率化による地域産業の活性化や、新たな企業の立地による雇用促進及び地域経済の発展、広域的な医療活動などを支援する。
路線の整備は、国土交通省と宮崎・鹿児島の両県が分担して実施。残区間は、国交省が整備する都城IC~乙房IC間(同5・7㎞)と、鹿児島県が整備する志布志IC~志布志港区間(3・2㎞)となっていた。2月15日10時から乙房IC内で開催する開通式典でテープカット等を行い、当日16時から一般供用を開始する。
開通の発表を受けて宮崎県の河野俊嗣知事は、都城市街地に於ける交通渋滞の緩和による定時性や速達性の向上、交通事故の減少が期待されるほか、鹿児島県との広域的な道路ネットワークの充実を図ることで、農畜産業の振興や大規模災害時における救急救命活動等に大いに寄与するものであり、大変嬉しく思うとコメント。
長年にわたり力強く路線の早期整備を尽力した関係者に感謝の意を示すとともに、「今年度中の全線開通を心待ちにするとともに、引き続き、国土交通省や都城市等と連携を図りながら、県南・県西地域の道路ネットワークの整備に取り組んでいく」とした。