宮崎市は11月22日、「高岡温泉やすらぎの郷」の民間譲渡に係る公募手続きを開始した。「高岡温泉から地域を沸かす」をコンセプトに、民間事業者の新たな発想・アイデアによって、持続可能で魅力的な施設への再生を図る。建物は無償譲渡、土地は無償で貸し付け、事業に係る工事費用(上限3億円)を市が補助する。
高岡温泉やすらぎの郷は、地域住民に長年親しまれてきた貴重な財産であるが、時代の変化とともに利用者の二-ズは多様化し、施設の老朽化も進んでいることから、高岡温泉やすらぎの郷の持つ温泉資源と、民間事業者の豊富な創造力と経営ノウハウを活かし、新たな魅力ある場所へと生まれ変わらせることを目指す。
また、民間事業者の新たな発想・アイデアによって、温浴に加え、体験型サービスなどの業態付加により、持続可能で魅力的な施設となることで、地域経済の活性化、雇用創出、さらには観光誘客、地域の活性化に寄与することを目的とする。
対象施設は、建物が温泉棟や管理棟、研修室棟、広場トイレレ、付帯設備・工作物等(延床面積2112.78㎡)、土地が4万5359.37㎡。建物は無償譲渡、土地は無償貸付とする。譲渡及び貸付の条件として、▽入浴施設運営を10年間継続する▽入浴施設は市民が利用しやすい運営内容となっている―を求める。
事業の実施に必要な建物等の改修・更新等は、譲渡先事業者の費用負担及び責任で行う。ただし、21~22年度に実施した劣化度調査で、改修等の必要な個所が数多く判明していることから、既存ストックのリノベーションやリフォーム、増築、解体など、事業にかかる工事費用を対象として、3億円を上限に補助を行う。
主な募集スケジュールは、▽質問受付期間=11月22日~25年2月28日▽応募意思表示の受付期間=11月22日~25年2月28日▽事前審査(資格審査)結果通知=3月3日~21日▽事業企画案申請の受付期間=4月28日~5月23日▽事業内容審査(ヒアリング)=5月下旬▽優先交渉権者の決定=5月下旬―を予定する。
事業計画の審査及び選定にあたっては、選定委員会が評価基準に基づき採点し、最も評価の高い提案を最優秀提案とする。審査基準と配点は、企画力が60点、実現性・継続性・信頼性が90点、地域連携が30点。
募集要項や関係資料は、ホームページで確認できる。プロポーザルの事務局は高岡総合支所地域市民福祉課地域係、問い合わせ先は総合政策部都市戦略課公共施設経営室(〒880-8505宮崎市橘通西1丁目1番1号、電話0985-44-2803、メール01tosisen@city.miyazaki.miyazaki.jp)。
《募集要項》