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宮崎中小企業大賞に神崎建設工業ら2社 宮崎県

      

▲写真は表彰式の模様

 県内産業の振興や地域活性化に寄与した中小企業を表彰する「宮崎中小企業大賞」で、宮崎県は2024年度の大賞に神崎建設工業株式会社(宮崎市)と、イベント遊具の企画・レンタル・販売等を手掛ける株式会社ワン・ステップ(前同)を選定した。10月23日に県庁で表彰式を行い、河野俊嗣知事が受賞者の努力や功績を称えた。

 宮崎中小企業大賞は、県内事業所の大部分を占める中小企業のうち、産業振興や地域経済の活性化に特に寄与している企業を表彰するもの。県内企業への県民の理解を深めるとともに、優れた取り組みを広く紹介し、本県経済の活性化を図ることなどを目的として、07年度に創設された。23年度までに58社が受賞している。

 ユーミーマンション(鉄筋コンクリート造賃貸マンション)事業を展開する神崎建設工業は、不動産関連子会社と一体となり、企画・設計・施工から入居管理・アフターフォローまで一貫して責任を持つ「トータル賃貸管理システム」を確立。昨年までに建設戸数は1万戸を超え、マンションの入居率98%以上を実現している。

 また、同社は従業員の95%が正社員で、地元雇用に貢献するとともに、これまでに650棟以上の賃貸マンションを建設するなど、県内建築関係分野への経済効果にも大きく貢献。年3回の長期休暇に加え、高齢者が雇用継続できる職場環境を整備している。

 表彰式で河野知事は、県内企業の大半を占める中小企業が発展していくためには、しっかりと稼いで、それを原資に人材を確保・育成するといった好循環を築くことが必要であると指摘。「表彰を通じて、素晴らしい企業が宮崎で活躍していることを県民に周知し、さらには地域で活躍する他の企業の良い刺激になれば」と期待を込めた。

 神崎建設工業の神崎雄一郎代表取締役社長は、「これまで取り組んできたことが認められ、とても名誉なこと。社員のモチベーションにも繋がる」と受賞の喜びを語るとともに、「今後は、多年が経過した既存マンションのリノベーション等による再生にも事業の幅を広げ、より良い住環境の提供に貢献していきたい」と意気込みを述べた。