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海野建設(日向市)ら受賞 ウッドデザイン賞

 一般社団法人日本ウッドデザイン協会は、「ウッドデザイン賞2024」の受賞作品に226点を選出した。県内関係では、ソーシャルデザイン部門で、海野建設株式会社(日向市)の「特許木製横断排水具」などが選ばれた。受賞作品の中から最終審査を行い、11月11日に最優秀賞、優秀賞、特別賞、奨励賞を発表する。

 ウッドデザイン賞は、木を使うことで、社会課題の解決を目指す活動を「ウッドデザイン」と定義し、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を評価・表彰するもの。農林水産省や経済産業省、国土交通省、環境省が後援し、今年で10年目を迎える。

 今年は、昨年を上回る366点の応募があり、質の高いライフ&ワークスタイルを提案する「ライフスタイルデザイン部門」、心身を健やかにしてWell-beingを実現する「ハートフルデザイン部門」、森林・林業や地域・社会の持続性を向上させる「ソーシャルデザイン部門」の3部門で受賞作品を選定した。

 ソーシャルデザイン部門で受賞した海野建設の「特許木製横断排水具」は、造林用作業道の保全を目的とした横断溝。スギ材2本でゴム板を挟んだ形状で、スギ材部分を地中に埋め込み、地表のゴム板が雨水を分散させるほか、ゴム製のベロで水の流れをコントロールする。簡単・頑丈・低コストを実現し、造林の現場を下支えする。

 県内関係ではこのほか、椎葉式保育と木製遊具製作プロジェクト(受賞団体=椎葉村交流拠点施設katerie)、山のダイゴミプロジェクト(同=ダイゴミプロジェクトチーム、宮崎県、宮崎文化本舗、良品計画、内田洋行、パワープレイス)が受賞作品に選ばれた。