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基本に立ち返り労災を撲滅 都城・小林地区安全大会

      

▲写真は挨拶する江夏支部長、大会の模様

 宮崎労働基準協会都城支部(江夏啓人支部長)は9月26日、都城市の高城生涯学習センターで2024年度の「都城・小林地区安全衛生推進大会」を開催した。大会には、連絡協議会に加盟する企業や団体の関係者ら123人が参加。安全意識の更なる高揚を図り、無事故・無災害を達成することを固く誓った。

 挨拶で江夏支部長は、昨年の県内における労働災害の発生状況に言及し、直近では減少しているように見えるが、長期的には増加傾向をたどっている点に着目。都城管内でも死傷者数が高止まりしている状況を鑑み、「一人ひとりが労働災害を起こさないという基本理念を共有し、自主的な労働衛生活動を積極的に行って」と呼びかけた。

 来賓挨拶で都城労働基準監督署の吉田恭署長は、労働者の高齢化に伴い、労働災害の内容が変化している点に言及。つまづきや滑り等による転倒災害が増加傾向にあるとして、各々が万全の対策を取りつつ、基本に忠実な作業を心掛けることの重要性を説いた。

 安全衛生講話では、都城労働基準監督署の原敏彦安全衛生課長が、▽県内及び管内の災害発生状況▽転倒災害防止対策▽化学物質管理▽健康管理対策―の4項目について説明。一人ひとりが安全で健康に働くことができる職場環境の実現に向けて、各事業所に於ける安全衛生対策の徹底を呼び掛けた。

 特別講演では、稲田歯科医院の稲田英三郎院長が「歯とお口の健康」と題して講話を実施。霧島ホールディングス株式会社の森永賀亮氏が大会宣言を行い、「本大会を契機に、一人ひとりがゼロ災運動の原点に立ち返って、人命尊重の基本理念を再確認し、安全で健康そして快適な職場づくりに向けて全力を尽くす」と力強く宣言した。