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迅速な災害対応、8社に感謝状贈呈 西都土木事務所

      

▲写真は挨拶する前田所長、池田社長、贈呈式の模様

 宮崎県西都土木事務所(前田秀高所長)は、2024年3月27日に発生した県道西都南郷線の法面崩壊に際し、迅速かつ的確な応急復旧で地域の民生安定に多大な貢献があったとして、災害対応に尽力した8社に感謝状を贈った。9月18日に西都土木事務所で贈呈式を行い、前田所長が各社の代表に感謝状を手渡した。

 24年3月後半の豪雨により、県道西都南郷線八重地区では法面が崩壊し、全面通行止めとなった。一時的な迂回路となった林道は、幅員狭小かつ脆弱であることから、地域住民の生命・財産に影響する恐れが高く、日常生活や産業に大きな支障が生じていた。

 こうした中、▽株式会社伊達組▽株式会社横山基礎工事▽株式会社橋本組▽鴟尾工業株式会社▽株式会社宮本組▽株式会社西田技術開発コンサルタント▽モール地研株式会社▽有限会社西都測量設計事務所―の8社は、緊急的かつ速やかに業務や工事を遂行し、交通解放までの安全対策や早期の仮橋供用を行うなどして、地域の民生安定に貢献した。

 贈呈式では、前田所長が各社の取り組みを称え、代表者に感謝状を贈呈。当初予定していた時期よりも早期に交通開放できたことに感謝の意を示すとともに、「今後も建設業や建設関連業が地域の守り手として、地域住民の安全・安心な生活を支える基盤であってもらいたい」と述べ、各社の更なる活躍を期待した。

 これに対して、伊達組の池田博代表取締役は、「8企業の努力と貢献が認められたものと素直に喜びたい」としたうえで、「事故が発生しないうちに開通へ至ったことに一安心している」と、地域住民に対する思いを述べた。

 一方で、自然災害が激甚化・頻発化している昨今の情勢に言及し、「局地的に多発する災害をなくすことは難しいが、過去の災害を教訓として、将来の災害に対する備えに実践的に取り組むことで、災害の軽減や迅速的な復旧に繋げることはできる」と強調し、今後も地域の守り手としての責務を全うしていくことを誓った。