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中央公民館の整備検討、今年度に基本計画 高鍋町

 高鍋町は、建設から40年以上が経過する高鍋町中央公民館(愛称=たかしんホール)について、今後の整備方針を検討する。施設の経年劣化だけでなく、1000人を収容できるホールや特定天井を有していることから、既存施設の大規模改修をメインに、複数の整備案を比較・検討するなどして、今年度をめどに基本計画をまとめる。

 現在の中央公民館(上江8113番地)は1983年に開館。施設規模は鉄筋コンクリート造3階建延べ2517・6㎡で、1000人を収容できるホール、会議室、学習室、視聴覚室、作法室等に加え、老人福祉センターとしての各諸室を備えている。主に、地域に於ける生涯学習の拠点や大人数での式典等に利用されている。

 一方で、建設から40年超が経過した現在、新耐震基準は満たしているものの、築年数の経過に伴う建物本体や設備の老朽化が進んでいる。今年3月に改訂した公共施設の個別施設計画では、施設自体が非常に大きく、ホール等の特殊な設備があるため、更新費用が高額になることや、ホールの利用人数の減少を課題に挙げている。

 こうした状況を踏まえ、町は7月31日に指名競争で基本計画策定業務委託の入札を執行し、エスワイエヌ設計工房が1780万円(公表価格1895万3000円)で落札した。当該業務では、現地調査やこれを踏まえた施設整備案の作成、比較・検討のほか、既存施設の耐震診断も行う。委託期間は2025年3月まで。

 町は、当該業務の成果を踏まえ、来年度以降に開く専門家等を交えた協議の場で、具体的な整備方針を定める方針でいる。