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高校生に建設業PR、出前講座と見学会 宮崎建協

      

▲写真は出前講座の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会は9月11日、宮崎第一高等学校の国際マルチメディア科及び電気科の2年生115人を対象とした出前講座と現場見学会を開催した。建設業が果たす役割や魅力・やりがいを出前講座で伝えたほか、日南・志布志道路の建設現場を訪ね、現場の仕組みや工事の進め方、開通に伴う整備効果を学んだ。

 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図るなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内高校に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、各地区協会を実施主体とする就業体験に積極的に取り組んでいる。

 出前講座では、講師を務めた川浦幸治理事(龍南建設株式会社)が、安全・安心で快適な地域の暮らしを支える建設業の役割について説明。建設ビジネスの仕組みや土木と建築の違い、地方ゼネコンの役割、現場で必要な資格・免許、ICTをはじめとした建設現場に欠かせない最新技術などを紹介した。

 また、ICTを活用した作業の省力化が進むなど、建設業を取り巻く環境が大きく変化していることに触れ、建設業への入職も選択肢の一つとしてもらうよう呼び掛けた。

 現場見学会は、大和開発株式会社が施工する日南・志布志道路の2つの現場で開催。平野橋下部工の現場では、酒井勇輔作業所長と和田悠希氏が工事の流れや場所打杭工について映像を使って説明したほか、道路開通による整備効果を紹介した。酒井氏は「現場見学を機に、建設業に少しでも興味を持ってもらえたら」と期待を込めた。

 生徒達はこのほか、益安地区道路改良工事の現場も見学した。参加した生徒は、「建設業に対して、最初に持っていたイメージが大きく変わった。働きやすい環境だと感じたので、今後注目していきたい」と話した。