建設ネット企画画像 四角 四角

設計業務はコラム設計が落札 消防学校女子寮新築

 宮崎県県土整備部営繕課は、9月10日に指名競争で「消防学校女子寮新築工事基本・実施設計業務委託」の入札を執行し、コラム設計が1038万円で落札した。木造2階建延べ500㎡程度の女子寮建設に係る基本・実施設計を委託する。期間は150日間。公表価格は1133万円、最低制限価格は918万2724円だった。

 既設の学生寮(ひむか寮)は建設から約35年が経過し、外部のシーリングや建具、生活用設備の不具合はあるものの、改修を繰り返しながら、初任科生をはじめ、消防職員や消防団員の訓練時の宿舎として利用されている。

 建設当初は女性職員等の利用を想定しておらず、居室やトイレ、浴室が男性のみの利用を想定して設計されたため、応急的に廊下を扉で区切り、最奥部の部屋を女性専用にするとともに、小浴場を女性専用とするなどの対策を講じているが、今後、女性の増加が見込まれることから、敷地内に女性専用の学生寮を整備する。

 整備計画によると、食堂などの一部機能は既設の学生寮が兼ねることから、ひむか寮と隣接した場所に整備。定員は30人(1室30㎡程度、6人×5室)で、共用部分(浴室、トイレ、洗面室など)を設置する。居室は半個室とし、プライベート空間が確保できる造りとする。訓練後のミーティング用として、談話室を1室設ける。

 女性消防職員を含む全消防職員に対するアンケート調査を行い、女性に配慮した施設整備を検討するほか、緊急消防援助隊受援計画に宿営場所として位置付けられていることから、緊急消防援助隊(女性隊員)の利用も想定して設備等を検討する。

 計画では、今年度に基本・実施設計や地盤調査を行い、2025年度に建設工事を行う予定でいる。