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今後10年の概算費用は61億 公園施設長寿命化計画

 延岡市は、2024~33年度を計画期間とする「公園施設長寿命化計画」を策定し、概要版をホームページで公開した。それによると、今後10年間の概算費用の合計は61億9685万円。西階公園では、25年度まで野球場施設整備を継続するほか、31~32年度には陸上競技場(本部席・事務所)の更新も計画する。

 市は現在、市内115箇所の都市公園を管理しているが、そのほとんどが整備後30年以上を経過し、遊具や照明、フェンス、四阿等の老朽化が進んでいる。このため、23年度時点における公園施設の健全度(劣化程度)等を考慮し、今後10年間の更新や修繕に要する概算費用を把握することを目的に、長寿命化計画を作成した。

 概算費用が最も多い公園は、西階公園の55億2584万円。同公園では、23~25年度にかけて野球場の施設整備が進められており、24~25年度に31億4380万円を投じる。このほか、31~32年度には陸上競技場(本部席・事務所)の更新も計画。概算費用は、2箇年合計で21億0656万円を見込んでいる。

 次いで概算費用が多いのは、延岡植物園の1億2399万円。現時点で、バーゴラや四阿、遊具、管理棟、緑の相談所、転落防止策の更新を計画しているが、社会的なニーズや価値観の変化、老朽化等による来場者数の減少を背景として、今年度にリニューアル基本構想を策定する予定であり、今後、その内容を盛り込むことが予想される。

 計画にはこのほか、浜川公園(概算費用8978万円)、一ヶ岡中央公園(同6608万円)、浜川緑道(同6242万円)、土々呂公園(同5481万円)、妙田公園(同3075万円)、第1五ヶ瀬川市民緑地(同2964万円)、紺屋町街区公園(同2373万円)などの更新計画を盛り込んだ。

 市は今後、公園施設における劣化の進行状況や、現時点で反映されていない耐震化対策等の方針を踏まえ、計画の見直しを行う。各年度の更新実績についても、計画の概要版に随時反映するとしている。

延岡市公園施設長寿命化計画概要版