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西都児湯医療C基本計画、日本経営に特定 西都市

 公募型プロポーザル方式で「西都児湯医療センター施設整備基本計画策定支援業務委託」の事業者選定手続きを進めていた西都市は、受託候補者に日本経営を特定した。2017年3月に策定した基本構想を踏まえ、施設整備に係る基本計画策定支援業務を委託する。履行期間は2025年3月31日まで。税込の委託見積限度額は1628万円。

 昭和55年建設の現病院(RC造3階建延べ3535㎡)は、経年に伴う建物や設備の老朽化、狭隘化等を背景に、許可病床である91床のうち65床しか確保できていない状況にある。急性期医療を担う医師不足も課題の一つである中で、医療センターには地域災害拠点病院としての役割を果たすことも求められている。

 こうした状況を踏まえて策定した基本構想では、西都児湯医療圏に於ける急性期の基幹病院としての機能を維持するとともに、救急機能の充実を図り、新たな医師を呼び込むためには、施設の整備が必須であると指摘。全面改修や現地建替、移転新築の各ケースを比較検討し、整備の方向性として移転新築を最良の選択肢と位置付けた。

 新病院の規模に関しては、許可病床数である91床の確保を前提に、病院本体の延床面積を7700㎡程度と試算。建設コストの削減や周辺環境を考慮した低層建物を想定し、整備場所に関しては自然災害の影響や公共交通機関の利便性、自動車等の交通アクセス、救急車の円滑な運行、敷地の広さ・形状等を踏まえて候補地を選定する。

 基本構想の内容を踏まえ、当該業務では基本計画を策定するために必要な調査・分析のほか、▽西都児湯医療センターの現状▽新病院の概要▽部門別計画▽医療機器・情報システム整備計画▽施設整備計画▽設計・施工発注方式▽整備スケジュール▽概算事業費▽収支計画―などを盛り込んだ基本計画の策定支援を行う。

 プロポーザルでは、同種業務の実績を有し、日本医業経営コンサルタント協会が認定する医業経営コンサルタントの有資格者等を配置できることなどを要件に技術提案書の提出を求め、プレゼンテーション及びヒアリングを経て、受託候補者を特定した。