国土交通省九州地方整備局は、九州電力株式会社及び九州電力送配電株式会社と「災害時の相互協力に関する協定書」を締結した。災害発生時に相互協力を行うことで、迅速かつ効率的な道路啓開作業や停電復旧作業等が可能となり、停電の早期復旧に繋げる。
協定の範囲は、九州地方整備局が管理する九州7県の直轄国道と、両社が管理する電力設備。
協定では、九州地方整備局による両社への協力として、▽停電復旧に必要となる道路啓開▽電力設備、がれき等の一体除去▽通行止め区間内の車両の通行▽復旧拠点となる道の駅等駐車場の使用▽孤立地域の早期停電復旧にむけた支援―を実施。
一方、両社による九州地方整備局への協力として、▽道路啓開のための速やかな技術員の派遣、電気的な安全措置等の実施▽電柱及び電線等の電力設備の除去▽電力設備、がれき等の一体除去▽電力施設等の被害状況及び停電・復旧情報の提供―を行う。
平常時には、連絡体制の構築や連携訓練、連絡会議の実施、点検及び事前伐採などの相互協力を行う。