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民間活力導入へ市場調査 宮崎市自然休養村センター

 宮崎市は、大字加江田に市が設置している温泉施設「宮崎市自然休養村センター」のサウンディング型市場調査を実施する。民間ノウハウや資金などの民間活力を導入し、将来に向けた長期的・持続的な運営手法等に関する可能性を調査する。参加希望者を対象に、11月8日までエントリーシートを受け付ける。

 自然休養村センターは、市民の健康の増進及び地域の振興を図ることを目的として1978年にオープン。98年から大規模な増改築を行い、翌99年に高齢者ふれあい室を有する天然温泉施設としてリニューアルオープンした。2002年には温泉浴場棟を新築し、06年からは指定管理者に施設の運営を委託している。

 年間平均10万人以上が来場する一方で、管理棟は築47年、浴場棟は築22年が経過するなど施設の老朽化が進み、市の厳しい財政状況に配慮しつつ、整備を進めていく必要がある。こうした状況を踏まえ、公的要素を十分確保したうえで、市と民間事業者が連携して事業を推進することが可能かどうかを調査する。

 民間事業者からの提案に際しては、「温泉をフックに、多世代の市民の健康増進に寄与し、地域に愛されることで観光客へも訴求する休養村」をコンセプトに掲げる。公的機能は継続したうえで、運営手法の見直しや民間手法によるサービスの質の向上と行政負担の削減を図るとともに、新たな機能の導入に関する提案を受け付ける。

 具体的には、自らが事業の実施主体となることを前提に、コンセプトの実現可能性や事業実現に向けた運営手法(公設民営・民設民営)、運営手法を実現するための条件(事業開始までの期間、事業期間、利用料金等)について、意見や提案を求める。

 サウンディングの対象者は、事業の実施主体となる意向を有する法人またはグループ。参加希望者は、所定のエントリーシートに必要事項を記載し、11月8日までにメールで提出する。個別対話は11月15日までに市役所等で行うほか、Webミーティングも可とする。9月17日に事前説明会と現地見学会を開催する。

 詳細はホームページで確認できる。問い合わせ先は、観光商工部観光戦略課管理係(電話0985-21-1791、メールkanko-senryaku@g.city.miyazaki.miyazaki.jp)。

市場調査の実施要領