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危険の芽を摘み労働災害を撲滅 OZONOグループ

      

▲写真は挨拶する尾園会長、川元社長、大会の模様

 尾園建設株式会社(尾園浩範代表取締役)と南九州尾園建設株式会社(川元末広代表取締役)は7月25日、宮崎市内で2024年度の「安全推進大会」を開催した。両社及び協力会社の職員が多数参加し、「顧客の信頼を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し創造していく」ため、安全第一で日々の業務に邁進することを誓った。

 挨拶で尾園社長は、7月1日付で自身が南九州尾園建設の代表取締役会長に就任し、後任の代表取締役に川元末広氏が就任したことを報告。新体制のもとで、全員で新たな社長を支え、社員一丸となって更なる発展を目指してもたいらいと期待を込めた。

 安全面に関しては、歴史的な猛暑が続く中、現場従事者の協力のおかげで、熱中症の発生件数がゼロであることを報告。熱中症は、下手をすれば命に関わることもあるとして、協力会社も含めて自身や社員の体調管理に留意してもらうよう求めるとともに、「再度、顧客に指名されるよう、これからも良い仕事を心掛けていこう」と呼び掛けた。

 川元社長は、専門的な知識や技術を受け継ぐ若手の育成が急務であるとする一方、都市部だけでなく県内に於いても、スポーツ施設の整備や中心市街地の再開発計画等が進められていることを説明。「建設業のニーズは安定しており将来性がある」としたうえで、「若者に魅力ある業界にしていかなければならない」との考えを示した。

 魅力ある業界の実現には、安全・安心に働ける職場環境の構築が不可欠であり、これに関連してハインリッヒの法則やバードの法則に言及。1件の軽傷事故が重大事故に繋がる可能性があるとして、「全員参加で一つずつ危険の芽を摘み、1件の軽傷事故も出さないという強い気持ちで、明日からの作業に取り組んでもらいたい」と述べた。

 大会には来賓として、西松建設株式会社九州支社延岡出張所の髙橋雅樹所長と吉田実副所長が出席。挨拶で吉田副所長は、自身の体験を交えながら、過去の事故事例を説明し、「同じような場面に遭遇した場合に、今の話しを思い出してもらいたい」と述べるとともに、あらゆる機会を通じて安全意識を常に高く保つ必要性を強調した。

 労務安全部の林健太朗部長は、撤収作業やそれほど危険と思われない作業で労働災害が発生していること、ヒヤリハットが発生する要因、KY活動を充実させるためのポイント、地下埋設物破損事故及び架空線等損傷事故の防止10箇条等について解説し、「安全は一人ひとりが責任者」であることを再度自覚してもらうよう求めた。

 安全表彰では、協力会社表彰や個人表彰の受賞者(後記参照)に対して、表彰状と記念品を贈呈。受賞者を代表して謝辞を述べた株式会社灘工業の牧恭介代表取締役は、資材高騰や2024年問題、人手不足、DX化等の社会情勢の変化に対応すべく、「本日の受賞を契機として、決意を新たに邁進していく」と意気込みを語った。

 安全宣言を行った社員代表の小島真一氏は、OZONOグループの経営理念を念頭に、「社員及び協力会社の作業員が各々の責任を自覚し、労働災害の防止はもとより、全ての災害防止に全力で取り組み、安全で事故の無い職場環境を形成する」と誓った。

 安全表彰の受賞者は次のとおり(敬称略)。
*協力会社表彰
▽安全最優秀賞=灘工業
▽安全優秀賞=宇田津工業
▽安全優良賞=平組
*個人表彰(安全功労賞)
▽協力会社=清水浩太(清水興業)、武田正行(匡正興業)、八坂吉朗(永友工業)、小間洋平(小間組)、宮良俊彦(平組)
▽社員=小島真一(南九州尾園建設)。