建設ネット企画画像 四角 四角

松浦龍次郎氏を会長に再選 宮崎県造園緑地協会

      

▲写真は挨拶する松浦会長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県造園緑地協会(松浦龍次郎会長)は6月28日、宮崎市内で2024年度「第49回通常総会」を開催した。総会では、23年度の事業報告及び収支決算、24年度事業計画案及び収支予算案の各議案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、松浦龍次郎氏を会長に再選した。

 挨拶で松浦会長は、来年度に創立50周年を迎える協会の未来を見据え、中長期計画を策定したことを報告。「九州一の景観立県」をスローガンに掲げ、会員企業の健全な発展のため、公共事業予算の増額確保や優先配分、入札契約制度の見直し、担い手確保・育成、働き方改革への対応等に重点を置き、その達成に取り組む考えを示した。

 議案審議では、23年度事業報告及び収支決算、24年度事業計画案及び収支予算案などの各議案を原案どおり承認。

 24年度の事業計画に関しては、緑化啓発事業の一環として、国道220号の植栽・景観整備や県民緑化推進活動への協力、土木の日・道路愛護デー・河川愛護デーなどの公共団体の事業への協力、各支部が実施する緑化啓発事業に対する助成を行うとともに、景観形成促進機構として緑化啓発事業や研修会・講習会の開催に取り組む。

 また、現場の安全管理や施工に必要な資格取得のための研修、高度な造園緑化の知識を得るための先進地の視察研修も実施。公共工事予算の増額確保に向けた関係機関への要望・陳情に加え、造園工事や維持管理の安定的な発注を確立するため、市場の情報を収集・分析し、発注者に提案・提供するとした。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=松浦龍次郎(生目緑地建設)
▽副会長=高妻茂(高妻造園)、黒木絹子(高千穂グリーン)
▽理事=馬登誠(洸樹園)、永倉守(永倉造園土木)、久保幸蔵(都北産業)、黒仁田晃(クロニタ)、小山春行(吉田造園)、村岡慎一(久光園)、漆野和久(福冨造園)
▽監事=増田光則(宮崎ランドスケープ)、濵砂建三(浜砂緑樹園)。

■永年勤続従業員を表彰

 総会終了後には、宮崎県県土整備部の松山英雄次長、一般社団法人日本造園建設業協会宮崎支部の下湯一弘支部長、宮崎県造園技能士会の村岡慎一会長らを来賓に招き、2024年度の表彰式を開催した。
 来賓祝辞で桑畑正仁県土整備部長の挨拶を代読した松山次長は、長年にわたる表彰受賞者の尽力に敬意を表するとともに、美しい宮崎づくりの柱である都市公園の整備や沿道修景に関する取り組みが、訪れた人たちに潤いと安らぎを与えることから、これからの担い手として造園業が果たす役割の重要性について言及した。
 表彰式では、永年勤続従業員表彰の受賞者16人のうち、出席した7人に松浦会長が表彰状と記念品を手渡した。
 受賞者を代表して謝辞を述べた鹿倉政己氏は、「今日まで勤務できたのも、社長をはじめ諸先輩や同僚の温かい励ましと思いやりのたまもの。今後も会社のため、造園業界のため、自分自身のために努力していく」と意気込みを語った。
*表彰受賞者は次の通り(敬称略)
▽50年以上=長沼健一(宮崎造園)
▽30年以上=鹿倉政己(大淀造園)
▽25年以上=長友慎一(宮崎造園)、竹下哲也(都北産業)
▽20年以上=大野辰彦(高千穂グリーン)
▽15年以上=川添照久(宮崎造園)、持原千春(前同)、徳元泰子(前同)
▽10年以上=落合勝治(生目緑地建設)、竹下勇治(洸樹園)、押川徹(前同)、一井昭吾(みやざき公園協会)、原田和実(前同)、川上拓也(前同)、前田高志(前同)、北野尚洋(前同)。