▲写真は挨拶する坂元理事長、会議の模様
一般社団法人宮崎県消防設備協会(坂元耕三理事長)は6月20日、宮崎市内で「第12回定時評議員会」を開催した。会合では、23年度の事業や公益目的支出計画の実施状況について報告を受けたほか、24年度の活動案等を原案どおり承認した。
挨拶で坂元理事長は、「今年度も定時評議員会が開催されたことを嬉しく思う」と挨拶。近年、各地で発生している自然災害等に触れ、国や県等に地域の防災や災害対応業務に対する舵取りを求めつつ、協会の活動を通じてこれを支援していく考えを示した。
来賓として招かれた宮崎県総務部危機管理局消防保安課の羽田貴一課長は、県政及び消防行政に対する会員の支援と協力に感謝の意を示すとともに、火災から県民の生命や財産を守る重要な役割を担っていることを強調。県として、火災予防行政の充実を図り、「県民が安心して暮らせる社会実現のために全力を尽くす」と述べた。
宮崎県消防長会の有水勇一郎会長(宮崎市消防局長、代読=佐藤光夫次長)は、今年1月に発生した能登半島地震に言及。本県に於いても、南海トラフ巨大地震への備えが課題となっていることから、耐震対策や消防用設備等の適正な維持管理、防火防災管理体制の構築に取り組み、地域住民が安心・安全に過ごせるまちづくりに努めるとした。
議案審議では、23年度貸借対照表及び損益計算書や理事・評議員の選任を原案どおり承認。理事・評議員の選任では、副理事長だった前田昭彦氏(マエダ工業)の辞任に伴い、後任に田上満則氏(富士建工業)を選出したほか、理事に長友賢二氏(三光設備工業)、評議員に吉田剛規氏(吉田工業)が就いた。
23年度の事業報告では、各種講習会・研修会の開催や消防用設備等点検済票の交付に加え、各消防本部を通じた火災予防思想の普及啓発用に向けたチラシの配布、防火優良認定証等のセイフティマーク及び消防設備関係図書の斡旋、消防用設備等点検済表示制度の啓発用リーフレットの送付などに取り組んだことを報告。
24年度の活動案では、23年度と同様の事業に取り組むほか、消防用設備等点検済表示制度の推進を図るため、消防用設備等実務研修会等を開催する予定でいる。