▲写真は挨拶する碕山理事長、総会の模様
一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は5月23日、宮崎市内で2024年度「第69回通常総会」を開催した。総会では、23年度事業報告及び決算関係書類、24年度事業計画案及び収支予算案について審議を行い、いずれも原案どおり承認した。
挨拶で碕山理事長は、会員の協力のもと、23年度の事業を概ね計画どおり実施できたことを報告。宮崎では3人目となる日本溶接協会マイスターが誕生し、高度な溶接技能や更なる地域貢献、積極的な溶接の技能伝承を発信してもらいたいと期待を寄せた。
また、24年度の新規事業として「外国人向け安全教育講習会」と「中小企業等担い手育成支援事業」を実施することを報告。人手不足の解消に向けて、将来の担い手を育成・定着するプログラムを展開し、溶接技術水準の向上を図るとともに、地域に密着した溶接技術の発展に貢献していく考えを示した。
来賓祝辞で宮崎県商工観光労働部の柏田学次長は、溶接技術がものづくりに欠くことのできない基盤技術であり、あらゆる産業の発展に貢献していることを強調。本県の溶接技術が全国的に高い水準にあり、貴重な財産であるとして、更なる技術の研鑽や産業人材の育成等の推進を呼び掛け、県もこれを後押しする考えを示した。
総会で承認された24年度の事業計画では、本県溶接技術水準の向上と資質・技術の伝承を目的に、宮崎県工業技術センターと連携し、溶接資格試験やアーク溶接特別教育講習、溶接技能者教育講習の開催、外国人向け安全教育の実施、高校生大会の開催に向けた県内高校との連携に取り組むことを事業方針に掲げた。
これに基づく推進事項として、溶接技能者評価試験及び講演・講習・研究会、技術競技会等の開催、溶接技術に関する相談・指導・調査研究、溶接関係図書及び出版物の配布または頒布、証紙販売委託業務等を実施するとともに、県内7地区の支部・各会や関係官公庁、関係団体等との連携強化を図る。
さらに、講習会事業の一環として、24年度から新たに「外国人向け安全教育講習会」「中小企業等担い手育成支援事業」を開催することも説明した。
※碕山裕和理事長の碕は、石へんの﨑