▲第1ポンプ場、第2ポンプ場のイメージ
延岡市は、「富美山地区大規模雨水処理施設整備事業」の変更計画案をまとめ、ホームページで概要を公開した。事業の推進にあたり、整備に係る詳細設計を行った結果、近年の物価上昇分を含めて、事業費が当初計画の約15億円から約29億円にほぼ倍増したため、あらためて計画案に対する意見を求める。
台風時の大雨等により家屋浸水被害が頻繁に発生する富美山地区に「富美山第1雨水ポンプ場(調整池ポンプ場)」「富美山第2雨水ポンプ場(堤防横ポンプ場)」を整備することで、家屋浸水被害等の解消を図る。
第1雨水ポンプ場(調整池ポンプ場)の整備概要は、▽排水ポンプ能力5.0m3/s(2.5m3/s×2基)▽雨水調整池A=1250㎡(V=5700m3)▽電気・機械室1棟。第2雨水ポンプ場(堤防横ポンプ場)の整備概要は、排水ポンプ能力2.5m3/s(1.25m3/s×2基)。
2021年のパブリックコメント時には、事業費を15億0300万円としていたが、現地の地質調査を踏まえた調整池構造等の検討やポンプ能力等の詳細について設計を行った結果、事業費は24億3000万円となった。これに、近年の資材価格等の上昇分(4億5200万円)を含めた総事業費は28億8200万円となる。
増額の主な理由として、第1雨水ポンプ場の調整池壁の構造を鋼管矢板方式に決定し、これに付随して調整池底面部の全面的な地盤改良が必要となったことや、排水ポンプの運転水位条件に合わせた能力及び必要な電気設備の規格等が明確化されたこと、排水ポンプ規格の決定に伴い、建屋の必要面積等が確定したことなどを挙げる。
変更後の事業費(税抜)は、第1雨水ポンプ場が▽土木工事=9億4630万円▽建築工事=1億5230万円▽電気・機械工事=11億6710万円―、第2雨水ポンプ場が▽土木工事=5560万円▽電気・機械工事=2億69950万円―となる。事業期間は、第1雨水ポンプ場が22~25年度、第2雨水ポンプ場が25~26年度。
《変更計画案の概要》