▲写真は表彰式の模様
宮崎県は、健康経営に積極的な企業や事業所を表彰する2023年度「健康長寿推進企業等知事表彰」の受賞企業等を決定し、1月26日に開いた健康長寿社会づくり推進会議で表彰式を行った。最優秀賞を受賞した株式会社難波江商店(宮崎市)のほか、優秀賞や奨励賞を受賞した企業に対して、日隈俊郎副知事が表彰状を贈った。
健康長寿推進企業等知事表彰は、従業員やその家族の健康づくりに対して、模範的な取り組みを継続して行っている健康経営に積極的な企業や事業所を表彰するもの。健診(検診)受診率向上のための取り組みや食生活・運動習慣の改善のための取り組み、ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みを表彰基準としている。
今年度の知事表彰は、最優秀健康長寿推進賞を株式会社難波江商店、優秀健康長寿推進賞を▽株式会社オロ宮崎(宮崎市)▽エストレジャー有限会社(宮崎市)▽株式会社南九州みかど(宮崎市)―の3社、奨励賞を▽第一建設株式会社(宮崎市)▽株式会社F・C(宮崎市)▽木田組生コン有限会社(日之影町)―の3社が受賞した。
河野俊嗣知事の挨拶を代読した日隈副知事は、健康寿命を伸ばすために、出生から高齢者世代までのライフステージに応じた健康づくりが必要と指摘。県民の健康寿命の延伸と健康格差の縮小による健康長寿社会の実現を目指す「健康みやざき行動計画21」を改定し、新たな計画に基づき各種施策を進めていく考えを示した。
最優秀賞を受賞した難波江商店は、定期健康診断を受診しやすい環境の整備や、健診結果を踏まえた健康経営推進チームによる健康課題の抽出、各事業場での情報共有を実施。昼食時のベジ活や階段利用、クラブ活動の促進のほか、精密体組成計で定期的に測定を行い、体組成データを踏まえた理学療法士との面談も実施している。
事例発表で難波江武彦代表取締役社長は、健康経営に取り組むようになったきっかけや、取り組みの経緯、今後の取り組み目標を紹介。「会社にとって人材が一番の財産であり、社員が元気に仕事ができる職場を作っていくことが大切」として、健康長寿推進を未来への投資と捉え、一層の健康経営に邁進していく考えを示した。
事例発表後に行われた会議では、2030年に健康寿命日本一を目指すための取組内容などを確認。推進会議の構成団体が、22年度の取組実績や23年度の取組内容を紹介した。