▲写真は会場の模様
宮崎県は、デジタル技術の理解促進やDX(デジタル・トランスフォーメーション)に向けた機運醸成、ビジネスマッチング等を目的とした「みやざきDX技術体験展示会」を、1月18日と19日に宮崎市内で開催した。県内外の30社がブースを出展し、メタバース・XRやロボット・自動化などに関する各社の技術を紹介した。
イベントでは、県内事業者等を対象に、▽メタバース・XR▽ロボット・自動化▽生産管理・ビッグデータ▽バックオフィス支援▽IoTソリューション―の5つの部門で、最新技術の導入や活用事例を紹介し、来場者が実際にこれらの技術を体験した。
建設業で唯一出展した旭建設株式会社(日向市)のブースでは、会場から約70㎞離れた日向市内のバックホウを遠隔で操作する体験コーナーを設置。来場者は、モニターに映し出されたバックホウを確認しながら、手元のレバーで機械を操作した。
九州電力株式会社は、動画及び静止画やサーモグラフィの空撮、3D及びオルソ画像の作成、360度パノラマVR、各種測量といった九電ドローンサービスのほか、ドローンレーザー測量とAIで森林資源を見える化する自治体向けのサービスを紹介。
株式会社ダイドーは、前腕や肘を支える電力不使用のアシストスーツを、メガソフト株式会社は、建築やインテリア向けのVRプレゼンを、株式会社システムサポートは、場所を選ばず現実と仮想を融合して表現するMR空間装飾ソリューションを紹介した。
18日にはDX推進フォーラムとして、IT企業テラスカイベンチャーズの役員でタレントの厚切りジェイソン氏、サイボウズチームワーク総研の志釜直樹氏が基調講演を実施。19日には、生成AIやビジネスチャットサービス等に関するセミナーも行われた。
旭建設の河野義博土木部長は、現場に実装されている最新技術を紹介することで、旧3Kのイメージからの脱却を図るとともに、「若い世代に建設業に対する興味や関心を深めてもらい、業界全体の担い手不足の解消に繋げていきたい」と意気込みを語った。