▲写真は挨拶する久保専務、訓練の模様
都北産業株式会社(堀之内秀樹代表取締役)は11月5日、都城市山田町のかかしの里で、大規模災害の発生を想定した「炊き出し訓練」を開催した。同社の従業員やその家族ら141人が参加し、真剣な表情で訓練に取り組む姿が見られた。
各地で自然災害が頻発している現状を踏まえ、有事の際にいち早く迅速な復旧態勢が取れるよう取り組んでいるもの。同社は、災害時に地域住民を社屋に受け入れる体制を関係機関と確約しており、200人分の非常食等を用意している。
訓練の主旨説明で同社の久保幸蔵専務は、東北地方の震災から10年以上が経ち、一部地域では震災前よりも復興が進んでいると言及。その結果、関係者以外から被災の記憶が薄れつつあるとし、日頃から常に災害を意識し、準備することの重要性を説いた。
また、災害発生時には、まずは自分の命を守ることに専念し、そのあとに余裕をもって他者への救助を行うことが有効と指摘。「会社全体で常日頃から災害時の心構えを意識することが、緊急時の防災に繋がる」として、一丸で取り組みを継続するよう求めた。
訓練では、生米を包装食袋に詰める作業に真剣に取り組み、大鍋に敷き詰めるまでの一連の流れを確認した。訓練終了後には、パークゴルフ大会やバーべーキュー大会も開かれ、参加者はスポーツや食事会を通じて、互いの親睦と交流を深めた。