全国建設業協会(全建、奥村太加典会長)は、2023年度の技術研究発表会を11月22日、東京都中央区の鉄鋼会館で開く。会員企業の技術者の技術と資質、プレゼンテーション能力の向上を目的に毎年行っているもの。施工の工夫や改善、新技術の開発・活用などの事例を会員から募集したところ118件の応募があった。この中から優秀事例として選定した高度技術部門6事例、創意工夫部門5事例の計11事例を発表する。それぞれの部門で最優秀賞を選び表彰する。
高度技術部門と創意工夫部門の2部門での募集は23年度から新たに実施した。施工の生産性や品質向上、環境対策などに関して、高度技術部門は先進的な高度技術、創意工夫部門は既存の技術を活用したもの。
時間は午後1時30分~5時(表彰式・懇親会5時15分~7時)。参加希望者は全建のホームページにある要領に沿ってメールかファクシミリで11月15日までに申し込む。定員80人。入場無料。参加者は、CPDS3ユニット、CPD3単位を取得できる予定。問い合わせ先は事業部・電話03(3551)9396。
発表する11事例は次の通り(事例名称=①会社名②所属協会名③技術区分④工事区分)。
▽ビジュアルプロジェクト管理システム「プロミエ」を活用した現場進捗管理=①大林組②東京建設業協会③高度技術④建築
▽既設基礎を活用した立入防止柵、出入口扉の開発=①中村建設②静岡県建設業協会③創意工夫④土木
▽新綱島駅非開削部の施工=①戸田建設②東京建設業協会③高度技術④土木
▽既製杭の品質管理対策 既製杭内面撮影ロボット「MITSUSUKE―01」=①丸本組②宮城県建設業協会③創意工夫④建築
▽奥村式ハイブリット梁構法による大スパン対応梁の合理化施工=①奥村組②大阪建設業協会③高度技術④建築
▽ICT技術による作業所の業務効率化=①飛島建設②東京建設業協会③創意工夫④建築
▽災害復旧工事における生産性向上のための革新的技術の活用=①沼田土建②群馬県建設業協会③高度技術④土木
▽紙素材を用いた防音装置による騒音対策=①清水建設②大阪建設業協会③創意工夫④環境
▽植物性コンクリート塗膜養生剤の開発とNETIS登録=①初雁興業②埼玉県建設業協会③高度技術④土木
▽プレキャスト型枠使用による生産性向上=①岩田地崎建設②北海道建設業協会③創意工夫④土木
▽遠隔操作無人バックホウにマシンガイダンス技術を融合させ「どこでもICT」で施工=①旭建設②宮崎県建設業協会③高度技術④土木