宮崎県営繕課は、11月2日に指名競争で高等特別支援学校整備事業に係る設計業務2件と地盤調査2件の入札を執行した。みやざき中央支援学校(宮崎市島之内)の敷地内に新校舎等を整備するにあたり、仮設校舎と新校舎の設計、これに伴う地盤調査を委託する。仮設校舎の建設は2025年度、新校舎の建設は25~26年度を予定する。
県内初となる高等特別支援学校を県央・県北・県西・県南の各地区にそれぞれ設置し、障がいの程度に応じた職業教育の充実を図る。全国平均を下回る県内の特別支援学校の就職率を全国平均以上に引き上げ、地域就労の促進及び共生社会の実現を目指す。
県央地区に関しては、みやざき中央支援学校(宮崎市島之内)の敷地内に、1学年3学級を想定した編成に対応できる校舎を新設。高等特別支援学校の新設に伴い、みやざき中央支援学校と近隣の明星視覚支援学校の寄宿舎も整備する。
2日に入札を執行したのは「みやざき中央支援学校仮設校舎建設工事他実施設計業務委託」「みやざき高等特別支援学校建設工事基本・実施設計業務委託」「みやざき高等特別支援学校建設工事に伴う地盤調査業務委託1工区」「同2工区」の4件。
このうち、仮設校舎建設工事他実施設計業務委託は、野添設計が490万円(予定価格599万2000円、最低制限価格478万9500円)で落札した。仮設校舎(S造平家建延べ約600㎡)の建設・賃貸借・解体に係る実施設計、第7棟の解体に係る実施設計、既存渡り廊下の解体及び建設に係る実施設計を委託する。期間は110日間。
また、みやざき高等特別支援学校建設工事基本・実施設計業務委託は、長田建築企画設計事務所が7331万6000円(予定価格9196万6000円、最低制限価格7329万8282円)で落札した。RC造3階建延べ約3600㎡の校舎増築に係る基本・実施設計を委託する。期間は390日間。
既設の第7棟跡地に建設する新校舎は、みやざき中央支援学校の生徒も利用するため、既存校舎との接続や敷地全体のアクセス・設備を含めて設計する。
地盤調査業務は、1工区を総合開発工業が954万4546円(予定価格1043万2000円、最低制限価格886万7771円)、2工区を富士工業が792万7000円(予定価格881万6000円、最低制限価格749万3855円)で落札した。
調査概要は、1工区が▽ボーリング3箇所(延長90m)、標準貫入試験60回、サンプリング4本▽孔内水平載荷試験1箇所▽物理的性質試験6組▽力学的性質試験2組―、2工区が▽ボーリング3箇所(延長)90m、標準貫入試験90回。期間は、1工区が140日間、2工区が125日間を予定する。