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工事施工の留意点など学ぶ 延岡地区で技術研修会

      

▲写真は挨拶する木村支部長、研修会、表彰式の模様

 宮崎県土木施工管理技士会延岡支部と延岡地区建設業協会(木村健一支部長及び会長)は10月27日、延岡建設会館で2023年度の「技術研修会」を開催した。延岡地区の技術者ら約60人が参加し、建設現場での留意事項や安全対策等を熱心に学んだ。

 挨拶で木村支部長は、新たな担い手3法に基づく適正な利潤の確保や平準化発注、適正工期の確保等を通じて、建設業の魅力を発信することが重要である一方、「担い手の確保が喫緊の課題であり、工事の受注に際しても人材不足の影響が出てきている」と指摘。

 木村支部長は、会として更なる建設業の魅力発信や人材確保に取り組む考えを示したうえで、研修会で学んだことを各社に持ち帰り、技術力の向上や工事成績のアップなどに役立ててもらうよう呼び掛けた。

 研修では、延岡土木事務所技術調整課の吉川和樹主査が、▽建設工事ごとの各等級における発注金額の変更▽建設工事の指名競争入札実施要領の変更▽土木積算システムの変更に伴う単価抜き設計書の変更―について説明。

 また、河川砂防課の小濱宏二課長は「国土強靭化に関する取組」をテーマに、昨年度の災害状況について解説し、県内に於ける昨年度の台風14号の被害状況や国土強靭化の取り組みによる事業効果を説明した。

 同じく道路課の四位和久課長は「最近の道路行政」をテーマに、5か年加速化対策の実施状況や県内の道路整備状況、維持管理及び老朽化対策について解説。工事検査専門員の佐藤忠氏は、工事検査の留意点や指導・助言事項等について説明した。

 研修会ではこのほか、隅田組と山崎産業の担当者が、各社が施工した現場で取り組んだ事例などを報告。研修会に先立ち、2023年度優良工事技術者表彰も行われ、芝崎彰範氏(山崎産業)と浅野康夫氏(盛武組)に木村支部長から賞状が贈られた。