▲写真は挨拶する河野会長、大会の模様
日南地区建設業協会（河野直継会長）と日南建築業協会（中村幸司会長）が共催する２０２３年度の「日南地区建設業安全推進大会」が、日南労働基準監督署の後援のもと、６月２２日に日南建設会館で開かれた。日南地区に所在する建設業関係者が多数参加し、安全講話や安全宣言を通じて、無事故・無災害の達成を固く誓った。
大会で挨拶に立った日南地区建設業協会の河野会長は、人手不足等の影響により、県内の労働災害が近年増加傾向にあることに言及。こうした状況をを踏まえ、「それぞれの事業所において安全意識を今以上に高め、事業者と労働者が一体となって安全活動に取り組む必要がある」と述べ、安全活動に対する協力を求めた。
続いて、来賓として招かれた日南労働基準監督署の石三裕昭署長が挨拶。講話では、日南労働基準監督署の髙島直也労働基準監督官が「建設業における労働災害の現状」をテーマに、また、日南市消防本部警防課の竹内新一課長補佐が「建設業における熱中症予防対策と応急処置」をテーマに、それぞれ講演を行われた。
このうち、日南労働基準監督署の髙島氏は、近年の労働災害の発生状況や死亡事故の事例について、プロジェクター等を利用しながら説明。ちょっとした気のゆるみや保護具の不使用、ずさんな作業計画などが重大事故につながると指摘した。
また、日南市消防本部の竹内氏は、消防署独自の視点から熱中症について説明し、緊急要請からみた熱中症の概要や要請が必要な場合の症状とその対処法、作業現場に於ける予防対策などを分かり易く解説した。