▲写真は挨拶する安田理事長、総代会の模様
宮崎県電気工事業工業組合(安田耕一理事長)は6月7日、宮崎市内で2023年度の通常総代会を開催した。総代会では、22年度事業報告及び収支決算書、23年度事業計画案及び収支予算書案を承認。任期満了に伴う役員改選で、各地区から推薦された新理事及び監事の役員案を承認し、新役員の互選で安田氏を理事長に再選した。
冒頭の挨拶で安田理事長は、電気工事業を取り巻く情勢について言及し、新卒を含む若年入職者の確保や賃上げ・休暇等の処遇面の改善が最大の課題であると指摘。また、24年4月に建設業に完全適用される時間外労働の上限規制といった働き方改革の推進に向けて、「従来の仕事の手法を変えていかなければならない」と述べた。
その中で、全国組織である全日本電気工事業工業組合連合会が提供する新サービス「DEN-UP(デンナップ)」を例に、DXを積極的に活用して現場の負担を軽減し、生産性を向上させる必要性を強調。こうした取り組みが、建設業の新3Kの実現や担い手の確保・育成といった好循環に繋がるとして、会員に更なる取り組みを呼び掛けた。
議長団に田上祐樹氏、柏田浩樹氏、内田智洋氏を選出して行われた議案審議では、22年度事業報告、22年度収支決算書等、23年度事業計画案、23年度収支予算書案、任期満了に伴う役員改選等について審議を行い、いずれも原案どおり了承した。
23年度の基本方針には、一般用電気工作物調査業務の円滑な遂行に向けて、調査実働機関としての一層のレベルアップを図るとともに、組織の強化や組合員数の確保、知見拡充及び技術向上を目的とした研修会の開催、電気工事士の受験準備講習会、技能競技県大会の開催、女性部設立に向けた準備等を実施することを盛り込んだ。
これを踏まえた重点実施計画には、▽組合加入促進への取組推進▽スキルアップ研修の開催▽学生交流会の開催協力▽技能競技大会の実施▽試験準備講習会・安全技能講習会の実施▽情報化に対応した資格取得推進▽一般用電気工作物調査業務の円滑運営と協力支援▽女性部設立に向けた準備▽県との防災協定締結に向けた準備―などを挙げた。
理事長に再任された安田氏は就任挨拶で、全ての組織が世代交代の真っ只中にある中、「様々な人達が合わさって、より良い組織をつくることができる」と、若手のベテランが融合する必要性を説き、新体制のもとで全力を尽くすことを誓った。
新役員は次のとおり(敬称略)。
▽理事長=安田耕一(九南)
▽副理事長=宮元進一郎(宮元電設)、片伯部剛(かたかべ電気)、島田博良(島電工)
▽専務理事=岩本好史(トーエイ電設)
▽理事=甲斐繁義(甲斐電工)、工藤定信(工藤電業)、桃井誠一(丸和電業)、和田均(和田電工社)、鈴木茂(黒木電気工事店)、伊東昌寿(岩崎電管工業)、久木山克信(久木山電気工事)、中村吉伸(電工社)、佐野泰寛(佐野電気)、開地俊昭(カイチ電設)、長野一正(ナガノ電設)、内村敏成(大成電工)、西力(西水道電気設備)、大正水流博(大正水流)、大鶴一憲(大鶴電気商会)、長友光広(はまゆう電設)
▽監事=甲斐雄二(三桜電設)、甲斐浩志(甲斐電機工事)、吉元大貴(吉元電気工事)。