建設ネット企画画像 四角 四角

若者に魅力ある業界に変革を 高千穂地区建設業協会

      

▲写真は挨拶する工藤会長、総会、表彰式の模様

 高千穂地区建設業協会(工藤勝利会長)は4月26日、高千穂建設会館で2023年度の通常総会を開催した。総会では、22年度事業報告及び収支決算のほか、公共工事予算額及び工事量の確保促進や地元優先発注、入札契約制度改革の推進などを盛り込んだ23年度事業計画案及び収支予算案などの議案を原案どおり承認した。

 挨拶で工藤会長は、昨年の台風14号による被害が公共土木施設だけでなく、農業や林業など広範囲に及んでいると指摘。「地域建設業は、災害時の対応など人々の安全・安心を守る地域の守り手としての役割りと、人々が豊かで持続可能な生活を営むために必要な社会基盤づくりの中心的な役割を果たしていかなければならない」と述べた。

 一方で、地域の建設産業に於いて、担い手の確保・育成が喫緊の課題であり、「次世代を担う若者から選ばれる産業になるなることが必要不可欠」であると強調。働き方改革や現場の負担軽減に向けた取り組みを推進し、「建設業がより魅力ある仕事と認識され、若者が働きたい・働き続けたいと思う業界に変わらなければならない」とした。

 議案審議では、22年度事業報告及び収支決算、剰余金処分案、23年度事業計画案及び収支予算案などの各議案について慎重に審議を行い、全議案ともに承認された。

 23年度の事業計画では、▽厳しい環境に対応した経営基盤の構築▽公共工事の予算額・工事量の確保促進と地元優先発注▽入札契約制度改革の推進▽イメージアップ活動の推進▽研修受講機会の確保及び技術向上対策の促進▽公共事業の積算適正化の促進▽建設労働福祉対策の推進▽労働災害・交通事故防止対策の推進―などに取り組むとした。

 このほか同日には表彰式も行われ、役付役員表彰を受賞した▽竹尾通洋氏(副会長1期2年、会長6期12年)▽興梠俊茂氏(副会長2期4年、会長3期6年)、従業員表彰を受賞した▽甲斐啓信氏(高千穂土木)▽諏訪利幸氏(工藤興業)▽佐藤克弘氏(光栄建設)―の5人に対して、工藤会長から表彰状と記念品が贈られた。