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担い手確保や技術力向上に邁進 宮崎県測量設計業協会

      

▲写真は挨拶する西田会長、白濵理事長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県測量設計業協会(西田靖会長)は4月21日、宮崎市内で2023年度の通常総会を開催した。総会では、22年度事業報告及び収支決算報告、役員退任に伴う理事選任案を原案どおり承認したほか、担い手の確保・育成や技術力の向上等を盛り込んだ23年度の事業計画及び収支予算について報告を行った。

 挨拶で西田会長は、昨年の台風14号災害で会員が一丸となり、地区協会の地域を越えて、県北を中心に被災状況の把握や測量・設計業務等に迅速かつ的確に取り組み、公共土木施設被害の早期復旧に貢献したことに感謝の意を示した。一方、災害対応を進める中で、人手不足をはじめとする課題を再認識したことを説明した。

 西田会長は、地域の守り手である建設産業の責務をこれからも果たしていくため、関係機関に対して言うべき意見をしっかりと伝える必要性を強調。多くの声として意見を伝えることが協会の役割であり、今後も会員間のコミュニケーションを大切にしながら、互いに意見を出し合い、協会が為すべき活動に努めていく考えを示した。

 議案審議では、22年度事業及び収支決算のほか、専務理事兼事務局長を孫田英美氏に変更する理事選任案を原案どおり承認。このほか、▽協会信用の確立▽協会員優先指名の確保▽測量設計及び補償業務の技術向上▽関係法令等の整備促進▽事業協同組合との連携強化―を努力目標とする23年度の事業計画を確認した。

 目標の達成に向けて、協会内の各委員会を中心に、新規事業の調査研究や会員優先指名の確保、事故防止対策の樹立と労務管理の改善促進、発注機関等との意見交換、Web会議やテレワーク等に関する情報収集と提供、各種担い手確保対策の推進、会員の技術向上のための研修会等の開催、有資格者育成のための支援を展開する。

 総会に先立ち行われた表彰式では、会員表彰を受賞した2社と従業員表彰を受賞した20人のほか、22年度の測量士試験に合格した▽山口優雅氏(大正測量設計)▽山木恭平氏(東九州コンサルタント)▽中武伸行氏(三協測量設計事務所)▽江藤栄俊氏(建設コンサルタントナガトモ)―の4人に表彰状と記念品が贈られた。

*表彰受賞者は次の通り(敬称略)
▽会員表彰=南州コンサルタント(30年以上)、中央測量(20年以上)
▽従業員表彰=[40年以上]中村浩之(九州工営)、髙橋真一(前同)、長友清(建設コンサルタントナガトモ)[30年以上]井上寛章(国土開発コンサルタント)、古澤誉宏(共同技術コンサルタント)、田村代志輝(前同)、大木教明(西田技術開発コンサルタント)、湯地広憲(前同)、甲斐徳満(建設コンサルタントナガトモ)、渋谷公広(創建)[20年以上]西里朋次(福島測量設計調査事務所)、黒木奈津子(大正測量設計)、北義信(西都測量設計事務所)、湯淺康弘(共同技術コンサルタント)、本口真也(前同)、大塚航世(日測コンサルタント)、髙橋司(前同)、年増光洋(宮崎産業開発)、橋口貴文(前同)、菊池義将(南州コンサルタント)。

■共同受注・購買事業など推進

 同日には、宮崎県測量設計事業協同組合(白濵隆寛理事長)の2023度度通常総会も開催された。挨拶で白濵理事長は、道路台帳や橋梁点検をはじめとする22年度の共同受注事業が堅調に推移したことを報告したうえで、組合員の意見やアイデアを広く取り入れながら、新たな事業の掘り起こしに努めていく考えを示した。

 議案審議では、22年度事業経過報告及び収支決算、22年度余剰金処分案、23年度事業計画及び収支予算案などの議案を原案どおり承認。協会と同様に、専務理事を孫田英美氏とする役員改選案も承認した

 23年度の事業計画に関しては、道路・河川台帳の作成・修正業務や橋梁点検業務などの共同受注事業のほか、共同購買事業や共同製図事業を推進しつつ、BIM/CIMの取り組みを踏まえた新規事業に関する調査及び情報収集の継続、安定した成果品を提供するための研修会及び説明会の開催等に取り組むとした。