▲写真は保全活動の模様
一般社団法人宮崎県建築協会の青年部(坂本大志部会長)は2月18日、宮崎市の東大宮地区コミュニティセンターで2022年度の「公共建築物保全活動」を実施した。県内各地から青年部員ら約40人が参加し、経年劣化が進む施設の補修作業に汗を流したほか、3年ぶりに子ども達を対象とした木工教室も開催した。
地域に根ざす建設業としての社会貢献や部員の更なる団結、奉仕に対する意識の向上を目的として、1997年度から実施しているもの。公共施設に於ける無償での保全・点検活動やものづくりの楽しさを伝える木工教室の取り組みが高く評価され、2012年度には宮崎市から青年部に対して感謝状が贈られている。
今年度の活動は宮崎市の東大宮地区コミュニティセンターで実施。早朝から現地に集合した青年部員を前に、挨拶に立った坂本部会長は、地域に根ざす建設会社としての地域貢献や、建設業に対する理解促進といった活動の意義を強調したうえで、施設利用者の迷惑にならないよう、安全第一で作業に取り組んでと呼び掛けた。
作業では、大集会室に設置されている網戸約50枚の補修やトイレ内の壁の修繕、塗装が剥がれた駐輪場の再塗装、古くなった本棚のささくれの除去を実施。また、事前に要したチェックリストを基に、建物内外部の劣化診断も行った。木工教室では、参加した親子が協力しながら、オリジナルの椅子の作成に挑戦した。
隣接する東大宮地域事務所の担当者は、コミュニティセンターが地域のまちづくりや生涯学習の拠点であり、多くの地域住民が日頃から利用している状況を踏まえ、「無償で保全活動を行っていただき、とてもありがたい。綺麗になった施設を安全に、かつ快適に利用していただくことができる」と話した。