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北川拠点施設整備、ホタルの館の改修案 延岡市

 延岡市は、北川地域ユネスコエコパーク拠点施設整備の一環として取り組むホタルの館改修案をまとめた。北川水系観光周遊ルートの拠点施設となるホタルの館に、ビジターセンターや観光コンシェルジュ、交流・スポーツ合宿などの機能を持たせる。設計及び工事費は約7千万円を想定。23年度に改修工事を行う予定でいる。

 21年度に策定した「北川地域ユネスコエコパーク拠点施設整備基本構想」に基づき、北川水系における観光周遊ルートの形成にあわせて、中核的な役割を担う「ホタルの館」の改修を行うもの。県内外からの観光客や北川運動公園の利用者も含め、誰もがいつでも気軽に利用できる観光拠点施設として整備を行い、地域活性化を図る。

 具体的には、既存のホタルの館(木造平屋延567m2程度)に▽ビジターセンター▽観光コンシェルジュ▽交流スペース・スポーツ合宿、レンタサイクル基地―といった機能を付加するとともに、ホタルの名勝地としての再生を図る。既設の飼育室や玄関ポーチはそのまま活用し、その他の諸室等を改修する。改修面積は364m2程度。

 ビジターセンターに関しては、管理人が常駐し、アウトドアや大崩山、北川湿原などの情報を発信。展示スペースを拡張し、北川の自然生態系を展示するとともに、展示室からホタル飼育室が観覧できる窓を設置する。また、イベントや宿泊予約、ガイド紹介等のワンストップサービスを提供し、特産品や土産品等の販売スペースも設ける。

 観光客へのおもてなし機能として、軽食やドリンクコーナー等の休憩スペースを設置。研修室を畳敷きからフローリングに改修し、会議やセミナー、スポーツ合宿など、多様な目的に対応できるスペースとするほか、北川の観光地を周遊できるレンタサイクル基地を設置する。多目的トイレや授乳室も設置し、利便性の向上を図る。

 実施設計及び施設改修工事を含む施設整備費は7000万円程度を見込み、23年度に改修工事を行う予定でいる。施設の設置目的を最も効果的・効率的かつ安定的に達成できる団体を選定するため、公募型プロポーザル方式で指定管理者を募集する。

 素案はホームページ等で公開し、市内居住者等を対象に2月21日まで意見を募集する。

ホタルの館改修案