宮崎市の江坂設備工業株式会社（鳥山貴生代表取締役）は、２０２２年度「未来みやざき子育て表彰」を受賞した。社会全体で子育てを応援する活動が広がるよう、子育て支援活動を推進している個人や団体、企業等を表彰するもの。１１月に宮崎市内で表彰式を行い、宮崎県の河野俊嗣知事が鳥山社長に表彰状を贈った。
同社は、働きやすい職場環境づくりに取り組む企業等を認証する「ひなたの極」を取得。子どもの健診や学校行事に参加するための特別休暇や時間単位有給休暇制度等を整備している。また、他社の育休事例を紹介するなど、「育休取得を当たり前にする」取り組みを実践し、直近３年間で６人の男性従業員が育休を取得した。
このほか、宮崎市内の公立小中学校でトイレの洋式化率が低いことを踏まえ、１７年から「スマイルトイレプロジェクト」をスタート。２２年１１月時点で、宮崎市内の小学校２０校に洋式トイレやバリアフリートイレを寄贈している。
育児休暇を取得した男性従業員は、「子どもの一生にかかわる重要な期間だということを取得して初めて実感できた。会社だけでなく、社会全体が育児休暇取得を後押しする雰囲気になれば更に素晴らしくなる」と期待を込めた。
鳥山社長は、「育休の取りやすさは働きがいや生産性を左右する」と強調したうえで、「職場全体の雰囲気づくりとともに、様々な施策とＤＸを同時に進め、行動変容を促し、全員育休を目指していく」とコメントしている。