一般社団法人宮崎県トラック協会(牧田信良会長)は、国土交通省が推奨し、公益社団法人全日本トラック協会が認定する「安全性優良事業所」(Gマーク)の取得率で、3年連続で日本一を達成した。2022年度の認定事業所数は395件、取得率は51.2%で、全国の都道府県で唯一、取得率が5割を超えた。
Gマークは、トラック運送事業者の交通安全対策等への事業所単位での取り組みを評価し、一定の基準をクリアした事業所を全日本トラック協会が認定するもの。利用者がより安全性の高い事業者を選びやすくするとともに、事業者全体の安全性の向上に対する意識を高めるための環境整備を図ることを目的としている。
認定されるためには、指導員による事業所の巡回指導や運輸安全マネジメントの取組状況といった「安全性に対する法令の遵守状況」、「事故や違反の状況」、安全対策会議の実施や運転者への教育といった「安全性に対する取組の積極性」の各テーマごとに設けた38の評価項目で、一定の基準をクリアする必要がある。
今年12月15日現在、全国の安全性優良事業所数は2万8696件で、全事業所数に対する取得率は33.0%となっている。
宮崎県トラック協会では、ドライバーの法令順守を徹底するとともに、「安全第一」と「安全で働きやすい職場の整備」を最重要課題に掲げ、16年度からGマーク認定事業所の取得率アップに本格的に着手。着手から5年後の20年度に、初めて認定事業所数353件、取得率46.9%で全国1位を達成した。
同協会では、「宮崎のみどりナンバーは安全ナンバーワン」であることを荷主企業や消費者に広く周知し、信頼・信用の向上に努めていくとしている。