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矢野JVが15.8億で落札 佐土の谷3号トンネル

 宮崎県は12月8日、条件付一般競争で「国道327号佐土の谷工区(仮称)3号トンネル工事(1工区)」の入札を執行し、矢野・九建・湯川特定建設工事共同企業体が15億8467万9240円で落札した。3号トンネルのうち、終点側のトンネル本体工(535m)及び坑門工1基、仮橋工1式を施工する。

 佐土の谷工区は、椎葉村や諸塚村等の中山間地域と地方生活圏中心都市である日向市を結ぶ重要な路線であるが、現道は幅員が狭い上に線形が悪く、大型車の離合が困難な状況にある。また、防災点検要対策箇所が点在し、異常気象時には災害による交通途絶が発生しているため、09年に当該区間の整備に着手した。

 全体の整備延長は3.4㎞で、幅員は5.5(7.0)mの2車線。今回の工事では、延長1000mの3号トンネルのうち、諸塚村側にあたる終点側のトンネル本体工と坑門工1基、仮橋工1式を施工する。起点側(465m)のトンネル本体工に関しては、終点側の工事完成後に別工事として発注する考え。

 工事場所は椎葉村松尾で、工期は2025年3月25日まで。予定価格は17億2244万7000円、調査基準価格は15億8466万3805円、失格基準価格は14億9852万8890円だった。金額はいずれも税抜。入札には8者が応札した。