▲写真は挨拶する清山会長、集会の模様
国道10号住吉佐土原間バイパス新設促進期成同盟会(清山知憲会長=宮崎市長)は、10月17日に宮崎市内で決起集会を開催した。大会には、地域住民や行政関係者、顧問を務める県議会及び市議会議員に加え、本県選出国会議員らが参加。地元高校生による意見発表やガンバロー三唱を行い、早期の事業化と開通実現へ気勢を上げた。
宮崎市北部に位置する住吉道路は、佐土原バイパスと宮崎北バイパスに挟まれた2車線区間。交通容量や安全性の確保、災害時及び救急搬送時における信頼性の向上、移動速達性の確保を目指し、国は現道の西側に4車線のバイパスを整備する対応方針を決めている。整備延長は約6㎞で、概算事業費は約380~430億円を見込む。
決起集会で清山会長は、住吉道路が生活道路や緊急輸送道路、産業道路として重要な役割を果たす一方、慢性的な渋滞を解消することが長年の課題であることを説明。これまでの地道な努力の結果、今年度に都市計画決定が行われる予定であることを歓迎した。
また、国道10号沿線の自治会に加え、今年度から住吉・佐土原の全自治会が期成同盟会に加盟したことを報告。「地元の総意として事業を応援する体制が整った」として、機会を逃すことなく、一致団結して整備促進に向けた活動を展開していく考えを示した。
来賓祝辞では、武井俊輔衆議院議員や長峯誠参議院議員、宮崎県の河野俊嗣知事らが挨拶。「将来の住吉道路」をテーマに意見を発表した県立佐土原高等学校の児玉朋大さんは、新たなバイパスの整備によって、事故もなくスムーズに通学や通勤、買い物等が行えるようになり、地元の経済効果にもつながるなどと期待を込めた。
大会ではこのほか、住吉道路の早期事業化や国直轄事業の道路関係予算要求額の満額確保、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の着実な推進、5か年対策後の別枠での予算・財源確保による事業の継続的な実施、災害対応等を踏まえた宮崎河川国道事務所・出張所の人員体制の維持・充実を求める決議を採択した。
国と県は今後、環境影響評価書の作成及び公告・縦覧、宮崎県都市計画審議会に於ける審議とこれに基づく都市計画決定等を経て、新規事業採択時評価を目指す。