一般社団法人日本公園緑地協会は、「第38回都市公園等コンクール」の受賞作品16点を発表した。国土交通大臣賞には、設計部門・施工部門・管理運営部門・特定テーマ部門の各部門ごとにそれぞれ受賞者を決定。管理運営部門では、宮崎市の阿波岐原森林公園「市民のおもいを継ぐ英国式庭園」が受賞した。
都市公園コンクールは、供用を開始した都市公園の設計、施工、材料、工法、管理、運営などの部門で優秀な作品を選び、技術水準の向上などにつなげる。今回は、国土交通大臣賞4点、国交省都市局長賞2点、日本公園緑地協会会長賞8点、審査委員会特別賞2点の合計16点を選んだ。10月28日に都内で開く全国大会で表彰する。
管理運営部門で大臣賞を受賞した本県の阿波岐原森林公園(国際海浜エントランスプラザ南エントランス)は、「市民のおもいを継ぐ英国式庭園」としてMParks+PHOENIX(構成団体=一般財団法人みやざき公園協会、フェニックスリゾート株式会社)が指定管理者として管理運営を行っている。
多様な人々の交流や地域の絆を生み出すとともに、市民の誇りとなることを目指し、宮崎で生育の難しい植物が多いイギリスの庭園を宮崎で再現するため、数年の試験栽培で姿形・雰囲気が近い宮崎の植物を植栽するとともに、宮崎の気候に合うものを選別し、華やかでありながらも落ち着いた、イギリスらしい花壇を創り上げた。
また、管理手間の少ない植物を選定することで管理費用の縮減に努めるとともに、ボランティアクラブを立ち上げて、細かな管理を実施していることが高く評価された。
国土交通大臣賞はこのほか、設計部門で「安満遺跡公園」(大阪府高槻市)、施工部門で「金沢八景権現山公園~歴史的景観の継承~」(神奈川県横浜市)、特定テーマ部門で「としまみどりの防災公園 官民連携の取組み」(東京都豊島区)が受賞した。