▲写真は会場の模様、講師の松本国一氏
宮崎県は10月1日と2日の2日間、宮崎市内で情報通信技術(ICT)の活用事例や取り組みを紹介する「MIYAZAKI ICT EXPO 2022」を開催した。ICTやDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する基調講演、パネルディスカッション、展示会を通じて、来場者にこうした取り組みを広くPRした。
県では、2020年度からICTの専門的な知見を有する「ICTコンシェルジュ」を設置し、企業や団体等へのアドバイスやサポートを行うことにより、新たなICTの導入機会の創出に取り組んでいる。その一環として、ICTを活用した成功事例や取り組みについて情報提供するため、企業・団体や県民向けのイベントを開催した。
1日の基調講演では、富士通株式会社シニアエバンジェリストの松本国一氏が登壇。「普段使用しているツールを活用する」「プライベートを守るためのルールを決める」「勉強会を開催する」といったデジタル化の進め方を紹介し、難しく考えずに、簡単で自分にあったICTを使用することで、DXを進めることができる」と話した。
ICTを積極的に活用する企業・団体のパネルディスカッションには、旭建設株式会社の黒木繁人代表取締役社長がパネリストとして参加。黒木社長は、スピード化や効率化をICT活用の利点に挙げるとともに、「若者にとって魅力ある産業となるよう、アナログも忘れずにデジタル化を進めていきたい」と今後の意気込みを語った。
2日に行われた展示会では、県内外の企業10社がブースを設け、各社のICT製品やサービスを紹介。このうち、構造物の点検や補修設計等を手掛ける株式会社FOF(児玉玲子代表取締役)は、建設分野で現地踏査等を行う際の現場状況をVRで記録・報告するサービスを紹介した。