西都市は、魅力ある教育環境の創出などを目的に、銀鏡中学校を除く市内5つの中学校を1校に再編する計画を進めている。本格的な施設整備に着手するため、市は2022年度9月補正予算案に設計費を計上。議決されれば、新中学校校舎の増築や既存施設の改修に係る基本及び実施設計業務を第3四半期に発注する予定でいる。
少子高齢化の進展や学校規模の適正化、施設の耐震化等を背景に、西都市内の▽妻中学校▽穂北中学校▽都於郡中学校▽三納中学校▽三財中学校―を1校に再編し、妻地区に再編後の中学校を設置する。銀鏡中学校は、他校と比べて通学距離が長いことや、通学可能な道路が限られ、災害時に通学が困難になるため、対象から除外する。
施設整備に関しては、新たな学校建設は難しいことから、妻中学校の既存施設を有効活用するとともに、円滑な学習活動のために必要な施設の増改築や改修等を検討する。再編後の学校跡地に関しては、地域の意見を踏まえながら、地域の自治会活動や体育・文化活動の拠点、防災避難拠点など、地域の利活用を優先して検討する。
本格的な施設整備に向けて、市は1日に開会した定例市議会に上程した22年度9月補正予算案に、新中学校校舎増築ほか工事設計業務委託料として2990万円を計上した。議決されれば、第3四半期に校舎増築及び既存施設改修に係る基本・実施設計を一括して発注する見通しでいる。23年度までに設計内容をまとめる考え。
設計業務完了後のスケジュールに関しては、24~25年度に新校舎等の建設工事を行う方針。再編中学校は、26年4月1日の開校を目指している。