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DXの活用事例やメリット学ぶ 電業協会が経営セミナー

      

▲写真はセミナーの模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は9月6日、宮崎市内で2022年度の経営セミナー「中小建設企業のDX化対応」を開催した。セミナーには、県内各地から会員企業の経営者や幹部職員ら約35人が参加。建設業界の現状や課題を踏まえ、DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用事例などを熱心に学んだ。

 開会挨拶で政策委員会の中村吉伸副委員長は、電気工事業界に於いてもDX化が求められる時代であることを指摘。「講習会を通じてDXについて学んでもらえれば」と期待を込めるとともに、「今後も情報や研修の場を提供していきたい」と意気込みを語った。

 セミナーでは、一般社団法人建設業経営支援協会理事の都築寛志氏(ヒロシ経営コンサルティング代表)が講演。都築氏は、DX化の推進が生産性の向上や自動運転、SDGs、健康の質の向上、安心・安全な社会の形成に繋がることを説明した。

 建設業のDXに関しては、技能労働者の減少や従事者の高齢化、労働災害、働き方改革への対応といった業界の課題を踏まえ、国土交通省が非接触・リモート方式の推進やBIM/CIMの活用拡大、データの一元管理、無人化施工、熟練技能者の技能データ化による技術開発などに取り組んでいることを紹介。

 建設業におけるDXが、最適な工法選択や見積価格の決定、作業員及び資材の投入タイミングの最適化、稼働率分析による最適資機材数の算出、高品質で短納期の施工などに繋がるとして、中小建設業がDX化に取り組む必要性のほか、3Dデータの取り扱いの習得、業種に応じたICTツールの積極的な活用などを呼び掛けた。