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都城末吉道路実現へ、建設促進協議会 都城市と曽於市

 東九州自動車道と都城志布志道路を結ぶ都城末吉道路の実現に向け、曽於市と都城市で構成する建設促進協議会の設立総会が8月18日、曽於市の末吉中央公民館で開かれた。想定されるルートは末吉財部IC~平塚ICまでの延長約15㎞。11月26日に曽於市で総決起大会を行うほか、国等に対する要望活動を柱とする事業計画を決めた。

 設立の背景には、2020年7月に東九州自動車道(志布志IC~末吉財部IC)が供用され、24年度には都城志布志道路の都城IC~乙房ICの供用が見込まれるなど、同道路の供用率が約93%となり、全線供用が見えてきたことがある。

 また、新燃岳の墳火等により、九州縦貫自動車道宮崎線が通行止めとなった場合の代替道路として、救命・救急・支援物資の輸送でダブルネットワークの効果が期待できる都城末吉道路。民間団体等の要望を受け、実現に向け設立する運びとなった。

 想定ルートは、東九州自動車道の末吉財部ICから「道の駅すえよし」を経由し、曽於市が財部高校跡で進めている「南九州畜産獣医学拠点」付近を通過して都城志布志道路の平塚ICに接続。南九州圏域の産業、医療、観光等のさらなる地域活性化への寄与が期待される。

 協議会長となった五位塚剛曽於市長は「地域にとって次の道路づくりを目指そうと機運が盛り上がってきた。実現に向け国に事業を認めてもらうためにも総決起大会等を成功させたい」と話した。都城市の池田宜永市長(副会長)は「都城志布志道路と同様に官民一体で取り組みたい」と述べた。

 なお、同地域には新広域道路交通計画の構想路線に東九州自動車道の曽於弥五郎ICと都城志布志道路の有明北ICを結ぶことが想定される「曽於志布志道路」が位置付けられている。五位塚市長は「2道路を連携して国等の要望活動を展開したい」と付け加えた。(記事提供=鹿児島建設新聞)