建設ネット企画画像 四角 四角

安全の目標は常に「ゼロ」に 清水建設と橘清会

      

▲写真は挨拶する景山会長、大会の模様

 清水建設株式会社九州支店宮崎営業所(田中亮所長)と九州支店取引業者災害防止協議会宮崎支部・橘清会(景山孝支部長)は6月13日、宮崎市内で2022年度の安全衛生推進大会を開いた。新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、安全表彰や安全講話、安全宣言を行い、労働災害の撲滅に向けて思いをひとつにした。

 挨拶で景山支部長は、専門業者として「安全の目標を常にゼロに置く」ことの必要性を指摘。大会の意義を再確認するとともに、大会を通じて一つでも心に響いた内容をそれぞれの会社に持ち帰り、これを皆で共有して現場に臨んでもらいたいと呼び掛けた。

 宮崎営業所の田中所長は、県から受注した大型工事がこれから本格化していく中、安全を確保するためには、これまで以上の準備や計画が必要であると強調。「事故を起こさないという強い意思を再確認し、皆さんと一緒に現場を進めていきたい」と述べた。

 社長メッセージが披露された後、橘清会の大野康成安全環境推進委員が22年度の重点実施事項を説明。墜落・転落災害や建機・クレーン関連災害、倒壊・崩壊災害、公衆災害などの撲滅に加え、取引業者の自主管理能力の向上に取り組むことを確認した。

 表彰式では、九州支店災防協、宮崎営業所、災防協宮崎支部の各表彰の受賞者(後述)に対して表彰状と記念品を贈呈。また、令和4年春の叙勲で旭日双光章(専門工事業振興功労)を受章した田中誠二氏(田中鉄筋工業)に対して、祝いの品が贈られた。

 来賓祝辞で九州支店の梅山英樹副支店長は、安全管理の根底に「仲間への思いやり」があり、それぞれの役割や責任を明確に伝える重要性などを説いた。九州支店取引業者災害防止協議会の篠森義晴会長は、日頃の挨拶と現場の安全対策をなぞらえ、意識して取り組んだことがいつか習慣となり、これが安全に結びつくと述べた。

 九州支店安全環境部の田中秀樹部長が安全講話を行った後、橘清会職長会の海野博文会長が「清水建設と取引業者、職長会が一体となり、災害防止に取り組んでいく」と力強く宣言。「潜む危険にダブルの対策 手順を守って安全作業」の年間推進スローガンを確認し、参加者全員で「無災害でがんばろう!」とシュプレヒコールを行った。

*表彰受賞者は次のとおり(敬称略)
▽九州支店災防協会長表彰=海野博文(カゲヤマ)、入木泰弘(南日本ビルド)、川名亮介(生目設備)
▽宮崎営業所長表彰=中原慎一(原田建設)、坂田芳実(九電工)
▽災防協宮崎支部長表彰=小河幸信(緒方塗装)、宮田英治(日新興業)。