建設ネット企画画像 四角 四角

松竹昭彦氏を会長に再選 宮崎県建築士会

      

▲写真は挨拶する松竹会長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県建築士会(松竹昭彦会長)は5月28日、宮崎市内で2022年度の定時総会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、総会は理事を中心とする少人数で開催し、21年度事業報告及び収支決算、22年度事業計画及び収支予算を確認した。任期満了に伴う役員改選では、松竹昭彦氏を会長に再選した。

 挨拶で松竹会長は、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢が仕事や生活に影響を及ぼしていると指摘。そうした状況の中であっても、「建築士の職能を活かして、社会貢献できることに意義がある」と述べ、自身のスキルを磨き、ネットワークを活用して世の中の役に立つことは、建築士の発展に於いても不可欠であると強調した。

 松竹会長はこのほか、自身の経験を踏まえ、建築士会を通じた出会いや学びの大切さについても言及。今年が会の創立から70周年の節目にあたることを踏まえ、同じ志を持つ建築士との出会いや互いの繋がりの大切さを再確認しながら、「70周年の節目を皆さんと共に頑張っていきたい」と述べた。

 議案審議では、21年度事業報告及び収支決算、役員選任の各議案を原案どおり承認。役員選任では、理事28人と監事3人を選任。その後に行われた臨時理事会で、松竹昭彦氏を会長に再選するとともに、副会長、常務理事、専務理事を決定した。

 一方、22年度の事業計画では、「つなぐ」をキーワードに、会員間の繋がりや次世代へ繋げる取り組みに注力するとともに、重点事項に「組織・財務改革」「建築士としての知識や技術の研鑽」「建築士の職能を活かした地域貢献活動」の3項目を掲げた。

 具体的には、会員の自己研鑽と倫理観の醸成のため、タイムリーな情報を提供するとともに、継続能力開発(CPD)制度の活用促進、設計業務に携わる者を対象とした定期講習や既存住宅状況調査技術者講習などを開催する。多様な関連法の改正や防災・空き家問題といった社会のニーズに応じた研修も開催する

 また、地域の特性を活かすための事業や諸問題を解決するための事業、地域の貴重な建築資産を保全・利活用するための事業、巨大地震を見据えた防災関連事業のほか、地域の多様なまちづくりに積極的に関わる機会を設け、職能を活かした地域貢献活動を実践する。時代に即した活動を通じて、組織の強化や効率的な会の運営にも努める。

 70周年記念事業に関しては、11月に記念式典や記念講演会等の開催を予定するほか、記念誌の発行、各支部での記念事業の企画・実施も計画する。

 22年度の表彰事業に関しては、公益社団法人日本建築士会連合会の会長賞を受賞した矢野公一氏のほか、会員歴25年表彰を受賞した20人を紹介。このほか、22年4月現在で77歳を迎えた特別会員6人も紹介された。

*新役員は次のとおり(敬称略、順不同)
▽会長=松竹昭彦
▽副会長=那須日出夫、高橋寿、日髙達郎、岡薗正浩、田河眞司
▽常務理事=福添勝郎、西尾武彦、越山明典
▽専務理事=後藤和生
▽理事=新名喜八、西本幸則、黒木幸市、黒木俊一、竹﨑由美子、橋口登志郎、山下敬司、青木雄治、伊藤信繁、内八重勇、甲斐慎二、日髙直幸、森山福一、渡部裕充、福丸千春、吉原直弥、作田耕一朗、小城修
▽監事=興梠重徳、染川比呂志、岩下益士
▽顧問=巣山昌博、金子倫和。