▲写真は挨拶する佐田会長、総会の模様
一般社団法人宮崎県建築業協会(佐田正博会長)は5月20日、宮崎市内で2022年度「第46回通常総会」を開催した。新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、21年度事業及び決算報告、22年度事業計画及び収支予算を決定。任期満了に伴う役員改選では、新役員の人事案を了承し、会長に佐田正博氏を再選した。
挨拶で佐田会長は、資材価格や燃料価格の高騰に伴い、新築住宅1戸あたりの価格も上昇し、工務店が窮地に陥っていることを指摘。「このような非常事態だからこそ、会員が一致団結し、情報を共有して、できることに挑戦しなければならない」と述べ、会員間の交流の場の充実や災害に対する備えの強化などを取組目標に掲げた。
また、「厳しい社会経済環境の中ではあるが、働き方改革の推進や賃金の値上げ、担い手の確保・育成、ICTやDXの活用による生産性の向上など、様々な課題に取り組んでいかなければならない」と述べ、活動に対する理解と協力を会員に求めた。
22年度の事業計画では、耐久・耐震・省エネ性に優れた長期優良住宅やゼロ・エネルギー住宅の建築促進、多様化する住宅事情に対応するための技術講習会の開催、施主と会員の双方にメリットがある火災保険の加入促進を図るとともに、大規模災害時に被災者の住まいを確保するため、仮設住宅建設等に対応できる体制を整備する。
社会奉仕を目的とした木工教室や地域の清掃活動、従業員及び家族の健康と生活を守る建設国保の加入促進に向けた情報提供を継続。人材の確保・定着を図るため、魅力ある職場づくりに向けた雇用環境の整備や新3Kの実現、大工育成事業等を通じた入職促進、建築職業バンク・一人親方バンクによる技能者の確保に取り組む。
新規会員の加入促進や財政基盤の確立といった組織の強化に努めつつ、宮崎県や宮崎労働局、宮崎県建築住宅センター等が主催する会議への参画、土木事務所が実施する安全パトロールに参加する。宮崎県建築士会や宮崎県建築士事務所協会、JBN・全国工務店協会、全国木造建設事業協会など関係団体との連携強化も図る。
総会では表彰式も執り行われ、功績表彰を受賞した▽西田増美氏▽新町吉男氏▽松下新一氏▽鶴本勝昭氏▽染川比呂志氏▽小林誠一氏▽河野和洋氏―の7人に対して、佐田会長から表彰状が贈られた。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=佐田正博(大進建設)
▽副会長=坂下輝男(北工務店)、鶴本英三(鶴本建設)、河野光晴(光産業)、津曲勝彦(津曲工務店)
▽理事=川上学(川上建築)、谷村俊広(谷村建設)、近藤忠幸(栄幸建設)、安藤節男(安藤建設)、甲斐進(甲斐建設)
▽監事=多田修一郎(工建設)、山下和彦(山下建設)
▽相談役=新町吉男(新町工務店)、西田増美(西田工務店)。