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労働災害ゼロへ特自検など推進 建荷協宮崎県支部

      

▲写真は挨拶する後藤支部長、松野部長、総会の模様

 公益社団法人建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部(後藤健治支部長)は5月12日、宮崎市内で2022年度の支部定時総会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今総会は出席者数を極力抑えて開催。22年度事業計画及び収支予算などを確認したほか、21年度決算や役員補充案を原案どおり承認した。

 挨拶で後藤支部長は、県内に於ける労働災害の発生状況を踏まえ、「人の命より大事な仕事はない」「労働災害は起きてはならないこと」と強調。労働災害が起こらないよう、仕事場から機械によるリスクを取り除くことが協会の役割であり、「労災ゼロに向けて、特定自主検査を厳正にたゆまなく進めていく」と決意を新たにした。

 来賓として招かれた宮崎労働局労働基準部の松野明広部長は、建設産業の発展に欠かすことができない建設機械等が危険な存在にならないためには、操縦者の技能向上や日頃のメンテナンスが重要として、協会が果たす役割の重要性に言及した。また、公益社団法人建設荷役車両安全技術協会の酒井信介会長もメッセージを寄せた。

 22年度の事業計画に関しては、建設機械や荷役運搬機械の点検整備を通じて、整備不良等に起因する労働災害の防止を図るため、全てのユーザーに対して特定自主検査制度(特自検)や登録検査業者の周知を図るとともに、未実施と思われる事業場に実施状況調査票を送付し、特定自主検査や点検整備の重要性を理解してもらう。

 一方で、検査員の資格取得研修の開催や特自検等に係る能力向上教育の強化、クレーン付油圧ショベル等の検査に係る安全教育、特自検記録表作成支援等の実務教育のほか、巡回指導等による事業内検査者の支援、機関紙等を通じた広報活動、フォークリフト運転技能講習の開催、行政及び関係機関との連携強化などに取り組む。

 総会ではこのほか、建荷協本部通年表彰で技能賞を受賞した松山一郎氏(コマツレンタル宮崎)と、同じく精励賞を受賞した児玉真由美氏(建荷協宮崎県支部)に表彰を伝達。また、長年にわたって宮崎県支部の役員を務めた三輪純司氏(八興自動車整備)に感謝状が贈られた。