都城市は、開会中の2022年第2回市議会定例会に提出した2022年度当初予算案に、都城及び山之口運動公園の施設整備に係る費用を盛り込んだ。27年に本県で開催予定の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて、都城運動公園では管理棟や大会運営棟の建設工事など、山之口運動公園では補助競技場の建設工事などを行う。
都城運動公園(妻ケ丘町42街区)に関しては、27年に本県で開催予定の第81回国民スポーツ大会及び第26回全国障害者スポーツ大会で、ソフトテニス成年男女の会場に選定されていることから、国の社会資本整備総合交付金を活用し、20~25年度にテニスコート16面や大会運営棟・管理棟、駐車場等の整備を行う。
市は、22年度当初予算案と21年度3月補正予算に総額3億3836万円の事業費を計上。22年度は、管理棟新築工事(S造平屋建延べ220m2程度)や大会運営棟新築工事(S造2階建延べ110m2程度)、テニスコートのメインスタンド工事、既設テニスコート撤去工事、北側エリアの一部駐車場整備工事などを予定する。
また、これとは別に、都城運動公園が地域防災計画で防災活動拠点に指定されているほか、市街地の中心に位置し、市民にとって利便性の高い施設であることから、防災施設としての機能確保やスポーツ・各種イベントにおける公園利用者の更なる利便性の向上を図るため、野球場西側に防災施設(屋内競技場)を新たに整備する。
新設する屋内競技場は、災害時には食料品や飲料水などの備蓄品倉庫、緊急消防救助隊の活動拠点として活用。平常時には、雨天時も利用できるスポーツ施設として広く活用してもらう。事業期間は22~24年度で、総事業費は約16億円。22年度の事業費は5828万円で、施設整備に係る基本・実施設計や地質調査を行う。
一方、山之口運動公園に関しては、27年開催の国スポ・障スポに向けて、大会のメイン会場となる陸上競技施設等を県と共同で整備する。施設の整備に伴い、競技大会やキャンプ・合宿誘致の可能性が広がり、交流人口の拡大や地域活性化が期待できるとともに、南海トラフ巨大地震に備えた後方支援拠点としての機能を強化する。
市が整備する補助競技場の規模は、S造2階建、建築面積1500m2程度、延床面積1900m2程度を計画。観客席数は1000席程度とする。22年度当初予算案と21年度3月補正予算に総額11億8150万円の事業費を計上し、22年度は補助競技場建設工事や造成工事のほか、周辺道路の設計・工事等も行う予定でいる。