宮崎県は、「健康経営」に積極的な企業や事業所を表彰する2021年度「健康長寿推進企業等知事表彰」の受賞企業等を決定した。最優秀賞を造園建設業の生目緑地建設(宮崎市)が受賞したほか、優秀賞に3社、奨励賞に坂口建設や三共(いずれも小林市)ら7社を選定した。新型コロナウイルス感染症対策として、表彰式は中止する。
健康長寿推進企業等知事表彰は、従業員やその家族の健康づくりに対して、模範的な取り組みを継続して行っている「健康経営」に積極的な企業や事業所を表彰するもの。健診(検診)受診率向上のための取り組みや食生活・運動習慣の改善のための取り組み、ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みを基準としている。
今年度の知事表彰では、最優秀健康長寿推進賞を生目緑地建設、優秀健康長寿推進賞を▽MFE HIMUKA▽吉玉精鍍▽サンテックス―の3社、奨励賞を▽吉田産業▽日向農産加工▽宮崎ビーフセンター▽南日本フレッシュフード▽三共▽坂口建設▽ミツイシ―の7社が受賞した。
最優秀賞に選ばれた生目緑地建設では、定期健康診断の希望日を聞き取り、勤務時間内で受診日を決定し、100%受診できる環境を整備。受診日が近づいたら個別に再案内を行い、検査通知表は職場でも控え、受診者の健康状態を把握するよう努めている。
このほか、「ベジチェック」を活用して、野菜摂取の意識付けに取り組むとともに、今年度から誕生月に休める特別休暇制度も創設。総務・工務部署で月1回会議を開催し、仕事量を全員が把握して、偏りのないようフォロー体制を整備している。
一方、奨励賞を受賞した三共と坂口建設では、従業員を対象としたがん検診のほか、被扶養者の特定健康診査を実施。20歳以上の女性には、乳がん検診や子宮がん検診の受診勧奨を行っている。食生活改善に向けたアプリの提供やパンフレト等の配布のほか、時間外勤務の把握及び管理のため、1カ月の最大残業時間を設定している。
県では、受賞企業等の取り組みを紹介する事例集を3月末までに作成する予定。取組事例集は、県庁ホームページや宮崎健康長寿サポートサイトに掲載する。宮崎県健康長寿サポートサイトには、過去の受賞企業等の取組事例も掲載している。